片想い［神宮寺寂雷］

診察::39 ページ39

『…はぁ…逃げた』


「ごめん…大丈夫だったかい?」


『全然平気ですよ』


「本当にごめん…」


『いいですって､謝る必要はないです｡それよりも服買ってくれてありがとうございます』


「…」


『…じゃーくらいさん!!大丈夫ですから!!ね??』


「…Aさん」


『元気出してください､次アクセサリー見たいです｡いいですか?』


「もちろんいいよ」


『へへっ､じゃあ行きましょう』






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『色々ありますね､アクセサリーは初めて見ました』


「初めて?」


『はい､あんまりこういうのはつけないので｡…あ』


「ん?」


『いえ…なんでも』


「どうかしたかい?何かあるから何でも言って」


『あの…ペア…みたいな､そういうの…したいなって…仕事では外していいので…』


「…君と出かける時に着けるって感じでいいのかな」


『はい｡私は仕事場で着けても大丈夫ですけど寂雷さんは医者ですし…』


「ばい菌とかあるかもしれないからね､そういうアクセサリーは着けられないんだ｡でも君とデートする時だけ着けるっていうのはいいね､何か買おうか」


『いいんですか?』


「もちろんだよ｡…テリトリーバトルの時に君とお揃いの物を着けるとお守りにもなるしね」


『それなら…指輪にしますか?』


「そうだね｡…ええと…どれがいいのかな」


『んー…』



どれもいいな…どうしよ



『…あ…この指輪』




真ん中に青い線が入っている指輪に目が止まった




「この指輪かい?」


『私青が好きで｡…サイズもいい｡寂雷さんの指は…これくらいですかね』


「ん…ピッタリだよ」


『じゃあこれにしましょう｡お金は…う､結構する…わ､割り勘とかで…いいですか?』


「…ふふ､いいよ｡じゃあ一緒に行こう」


『はい』






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