診察::33 ページ33
花火大会当日・・
先生とは公園で待ち合わせをすることになっている
…集合時間より10分早く来てしまった｡男性より早く来てしまったけどいいのかこれは…
腕につけた時計をチラッと確認する
『…あと5分…』
はぁ…とため息をはくと後ろから声がした
「Aさん」
『あ､寂雷さ……』
後ろを振り向くとなんと浴衣を着た寂雷さんの姿
私は固まってしまった
「Aさん…?どうかしたかい?」
『あ…あ､あぁあっ…』
一気に顔が熱くなるのがわかった
急いで両手で顔を隠す
「ぐっ具合が悪い?どこか痛いとか苦しいとか…」
『…寂雷さん』
「ん?」
『具合悪いとかじゃ…ないんです…寂雷さんの浴衣姿初めて見て…あの､はい…』
ゆっくりと手を離して真っ赤にしながら寂雷さんを見ると何が言いたいのかわかったのか寂雷さんも顔を赤くさせる
「…Aさんも､すごく似合っているよ」
『あっ､はっはい…ありがとうございます』
お互い目をそらして時間だけが流れる
あぁどうしよ…どうしよ
「そろそろ…時間､だけど…」
『い､行きますか…?』
寂雷さんはコクリと頷く
履きなれない下駄でいつも以上に歩くのが遅い
そして何回も転びそうになる｡その度に寂雷さんは助けてくれる
『…すいません…迷惑かけて』
「いいよ､ゆっくりで｡もうここら辺なら花火少しは見えるはずだから」
『ありがとうございます…』
帰り…足大丈夫かな
段々痛くなってきた
『…っ…また…ごめんなさい』
「…」
『っ!?じ､寂雷さん…?』
寂雷さんは手を繋いだまま歩き始めた
…それも､指を絡めて
恋人繋ぎ､というやつだ
「…嫌だったら…振り払っていいよ」
『や…そ､の…あの…』
多分今の私は耳まで真っ赤だ
手をぎゅっと握り返し寂雷さんの隣を歩く
「…ん…ここだよ」
立ち止まると遠くから花火の音が聞こえ遠くに咲く綺麗な花が見えた
『…綺麗』
「遠くから見る花火も悪くないね」
手を離され遠くに見える花火を見つめる
チラッと寂雷さんを見るととても綺麗な横顔が見えた
その顔を見た瞬間また顔をが暑くなりすぐに逸らす
…心臓がもたない…
「…Aさん」
￣￣￣￣￣￣￣￣
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しゃか(プロフ) - はおさん» めちゃくちゃに嬉しいお言葉ありがとうございます！！ヒプ初作品であまり自信が無かったのですがそう言っていただけで嬉しいです…！ありがとうございます🙇♂️✨ (2022年6月6日 20時) (
レス) id: 69f25d052a (このIDを非表示/違反報告)
はお - こんにちは。何周かさせていただいてます。久しぶりに来たのでコメントを残させていただきます。この作品は私が寂雷に落ちたきっかけで、よりヒプマイ生活が楽しくなった思い入れのある作品です。このようなお話を作ってくださり本当にありがとうございます。 (2022年6月5日 23時) (レス) id: 06c982d24f (このIDを非表示/違反報告)
しゃか(プロフ) - 斎さん» ありがとうございます…！いやほんとに先生かっこよすぎて尊いですよね (2021年6月20日 0時) (レス) id: 69f25d052a (このIDを非表示/違反報告)
斎 - 寂雷カッコイイ尊い (2021年6月19日 8時) (レス) id: 8766145e6a (このIDを非表示/違反報告)
しゃか(プロフ) - 聖羅さん» あああっありがとうございます…！！ (2021年3月3日 10時) (レス) id: 69f25d052a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃか
| 作成日時：2018年7月25日 1時
