無表情〈降谷零/安室透〉

にじゅういち ページ21

その後もめちゃくちゃ話しかけてくる金髪


私は黙って頷くだけ
なぜ風邪なのにここにいるのか､と聞かれた時は声を出して答えたけど





はやくどっか行かないかなと思っていた時ドアが開いた



「あ､いらっしゃいませ」


「あっ､安室さんこんにちは…」




完全に安室透に惚れているであろう女の子が入ってきた｡見た目からして女子高生







29歳と…17,8?


…すごい歳の差







「この時間帯あまりお客さんが来ないのでつい休憩してしまいました､すいません」



ニコッと笑って女の子に軽く頭を下げる



やっといなくなった…






そう思ったのに注文されたものを作り終えるとすぐに私が座っている前の席に座った




『…お客さん､いますよ』


「他にやることがないもので」





わかんないのか今私あの女の子に睨まれてんのどっかいけ




『…ごちそうさまでした｡お会計お願いします』







あの女の子めっちゃ睨んできて美味しいコーヒーが全然美味しくなかったので一気に飲んで帰る





「お気をつけてお帰りくださいね､今日も話せて良かったです」



『…次来る時は瞬間接着剤持ってきますね』


「はい?」


『二度と口が開けないようします｡また』








「…また､か」




誰にも聞こえないようボソリと呟く









･




･







最近の女の子って怖い
怖すぎ





そういや前梓さんもネットで叩かれたーとかなんとか言ってたっけ…






怖い








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