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第1話 ページ2

まるで誘っているかのように、その建物の扉は開いていた。 暇を潰せれば何でもいい、私はそう思って中に入った。

建物の中は美術品と人で溢れ、そして驚くほどに静かだった。
ゲルテナ。 彼がこの作品達の主らしい。 彼はもう生きてはいないのだが、彼の作品は未だ根強い人気を集めているそうだ。
途中、小さな女の子とすれ違った。 近くに親らしき姿は見えなかった。 迷子だろうか、はたまた一人で見に来たのだろうか? そんなことを思案している間に、彼女の姿は消えてしまっていた。

しばらく歩くと一つの絵が目に入った。
一人の端麗な男が、黒い花弁の散らばる中で小さな手に跪き、目を瞑り口付けをしている絵であった。 題名は「忘られし思慕」。 私はこの男を知っている気がした。

『おいで』

突如鳴った耳鳴りがそう言ったように聞こえた。

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悪魔(プロフ) - たけのこご飯さん» ありがとうございます! (2016年2月18日 0時) (レス) id: f1c6c4be71 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこご飯(プロフ) - 文章の構成とか、ひとつひとつの文がすごくいいと思います!素敵、です!更新、楽しみにしています! (2016年1月18日 20時) (レス) id: fc18aada40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あくまん x他1人 | 作成日時:2015年10月22日 21時

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