第5話 ページ6
「……なんなのこれ」
私は顔をしかめる。だって物騒だから。 バラと、私の命が同じ? そんなこと信じられない。 信じられないと言っておきながら、信じている小さな私もいるけれど。
私は無視して先に進もうとする。 机の横を通り、先へ。
しかし、その歩みも止められる。 背後から私に当たってきた机によって。
「……なんなの」
花瓶を飾るマゼンタは、七つの命を誇っていた。
これが、私の命。
『手にとって、よく見て。 それが此処では君の命に代わるもの』
マゼンタ。赤紫。紅紫色。 とても綺麗なのだけれど、私はこれを何処かで見た。近いけれど遠い、知っているけれど知らない場所。
『あぁ、綺麗になったねアセビ』
それはきっと……この、美術館?
『十七歳の誕生日、おめでとう』
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
悪魔(プロフ) - たけのこご飯さん» ありがとうございます! (2016年2月18日 0時) (レス) id: f1c6c4be71 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこご飯(プロフ) - 文章の構成とか、ひとつひとつの文がすごくいいと思います!素敵、です!更新、楽しみにしています! (2016年1月18日 20時) (レス) id: fc18aada40 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あくまん x他1人 | 作成日時:2015年10月22日 21時