10話 ページ11
幹部になって何日かたったある日。
私はいつものように書類をトントンに預けぶらぶらしているところだった。
すると角である人とぶつかった。
目を真っ赤に腫れさせ、よれよれでとっくに期限が過ぎている書類を持った鬱君だった。
鬱君は私を見るなり肩を震えさせ真っ先に書記長室に向かった。
気になった私は誰も見ていないことを確認し、壁を走って書記長室の窓から会話を盗み聞きした。
ｶﾞﾁｬ
ut「...トントンさん...ごめんな遅れてしもうて...書類...」
鬱君がそういったところでトントンは机をたたき、立ち上がった。
tn「まったく！お前はいつになったらきちんとやってくれんの！？いっつもいっつも期限は過ぎるわ、5か所は間違っとるわでどんだけ人を困らすわけ！？Aちゃんを見習いよ！書類渡した3時間後には持ってくるし完璧やし...もうお前は何言ってもダメや。あかん、もう。ホンマに無能。はよ出ていけや。」
トントンは鬱君をごみを見るような目で見て、一方鬱君は頭を抱え、必死に謝っている。
もういいからはいサッサ出ていけや！
トントンの冷たい一言で鬱君は書記長室から出た。
...泣きながら。
私は何故か、守らねば。そう思ってしまった。
だから私はその日から無能のﾞふりﾞをするようになった。
何故か、私が無能になれば鬱君はもうあんなことにはならない。そう思ってしまったのだ。
その思いは正解だったようだ。
鬱君はみんなに普通に接されて、うれしそうな表情を浮かべていた。
私はそれだけで満足だった。
たとえ私が切り捨てられようと。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 366人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
テイル - え？ごみ絵師さんが事故…？嘘やん… (2020年1月1日 14時) (
レス) id: c7122b4891 (このIDを非表示/違反報告)
ごみ絵師さんだゾ！(プロフ) - ロコさん» ありがとうございます！ムノウがある程度までいったら書きますね (2019年8月27日 12時) (レス) id: 8cf4e583bb (このIDを非表示/違反報告)
ロコ(プロフ) - こっそり見てました……完結おめでとうございます！ (バッドの方で白尾国に残ったエンドが見たいと思ってる我氏） (2019年8月27日 4時) (レス) id: cb67a45a14 (このIDを非表示/違反報告)
ごみ絵師さんだゾ！(プロフ) - けいっちさん» ありがとうございます！生まれ変わったやつはムノウが完結したら書こうかなと… (2019年8月26日 22時) (レス) id: 8cf4e583bb (このIDを非表示/違反報告)
ごみ絵師さんだゾ！(プロフ) - ありがとうございます！ムノウ､あんまりおもしろくないかもです(白目)生まれ変わったやつは…じゃあムノウが完結したら書きます！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: 8cf4e583bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ごみ絵師さん | 作成日時：2019年6月19日 17時
