【金カム】坊主頭に興味が湧いて参 (ページ8)

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107話　ライスカレーページ8

…

貴『森が…』

辺り一面森だった場所に広がる切り株を見渡した。

白石「ボウタロウ、さっきの金貨をアシㇼパちゃんに見せてやったら？この子はのっぺらぼうの娘だ」

杉元「おい…シライシ」

白石「いいのいいの、ボウタロウはとっくに感づいてる」

それから海賊はアシㇼパに金貨を渡した。
それが"交差"などを意味するアイヌの文様に似ているということ、それを支笏湖まで手放さずに持っていたこと、そんなウイルクがアイヌを殺すはずがないとアシㇼパは話した。

アシ「アチャはアイヌたちを殺してない…
そして、私はアイヌのためにやるべきことがようやくわかってきた」

…

その後ミツキ達は再び町へ戻り、水風亭にて。

貴『うんま〜…』

海賊から上エ地との初対面時の話を聞きつつ、ライスカレーを頬張る。

白石「ライスカレーおいしいね」

貴『毎日食べたいねぇ』

杉元「おっと…」

白石とミツキがそう話していると、杉元がカランとスプーンを床に落としてしまった。

杉元「ああん…っんもう…」

貴『もう皿から直に食べるしかないですねぇ…』

海賊「ミツキちゃん、それは犬食いより酷いぞ」

白石「すみません、スプーン交換してくださぁい」

ドドドド…

貴『？何か来──』

ミツキが言い終わる前に、突然後ろの壁が勢い良く吹き飛んだ。

白石「なにごと…？」

貴『！牛山さん！？』

牛山「峰山か！元気そうで良かったぜ。お嬢！また会ったな」

アシ「チ○ポ先生〜ッ」

杉元「牛山！？」

牛山さんがいるということは…
あの人も…？
穴があいた壁の向こうから、懐かしい姿が目に入る。

貴『土方さん…！』

土方はミツキをチラリと見、ニヤリと不敵な笑みを一瞬浮かべた。

そこからは杉元と土方のやり合いが始まってしまったが、牛山が杉元を抱きかかえ止めさせた。

牛山「もうやめろッふたりとも死ぬには惜しい」

白石「そうだそうだ！！お前らちょっと冷静になれ！いったん話し合え！！」

しかし杉元の暴走は留まるところを知らないのか、牛山をそのまま背負い投げし床に叩きつけてしまった。

貴『ひえぇ…もうむちゃくちゃだよ…！』

白石「誰か止めてッ」

海賊「牛山さん！！」

その時、海賊がテーブルを持ち上げて牛山の頭にズドンとぶち当て貫通させる。

牛山「よう海賊、久しぶりだな」

ドンッ

貴『ひ…っ』

しかし牛山には効かず、そのまま海賊はミツキ達の真横の壁へ吹き飛ばされてしまった。

海賊「駄目だった」

白石「…」