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今から四年前。
突然、ポートマフィアの情報員“坂口安吾”が姿を消した。
それと同時に問題視される“ミミック”という組織の存在。
安吾と関係があるのかはわからなかったがミミックは織田作の大切な物を壊してしまった。
子供達の命、ミミックは手を出してはならない物に手を出した。
織田作は怒り、ミミックのアジトへと単独で乗り込んだ。
決着は相撃ち、ミミックのボスと織田作の命を犠牲に幕を閉じた。
太宰は息を引き取る直前、織田作と話をしていた。

“人を救う側であれ。”

これが織田作の最後の言葉。


「あ…あぁ…。」

「A!?どうして此処へ…!?」


少女は織田作を救うべく、太宰の後を追っていた
けれど目撃してしまった。
最愛の人の命が消える瞬間を。


「いや…織田作……いや…いやいや…いやああああああっ!!」

そこから少女の心が崩れるのは簡単だった。
毎夜悪夢にうなされ
毎夜涙を流し
毎夜泣き叫んだ。
食事もせず
部屋からも出る事なく、泣き続けた。
すると少女はもう何も見ぬよう、苦しまぬように自分の目に何も見えないという暗示をかけた。。
そんな少女に太宰はある一つの嘘をついた。


“死んだのは太宰だ。俺は織田作之助だ。”

と。
少女はそれを信じ、織田作の死を太宰の死と置き換えて記憶に蓋をした。
最愛の人が傍にいる、少女はそれを嬉しく感じた。


太宰は今も嘘をつき続ける。
織田作が遺したもう一つの最後の言葉。

“Aを頼む。”

織田作が愛し、自身も愛す少女を守るための言葉【嘘】。
太宰はつき続ける。
笑顔を守るために。

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にゃあめ - 素敵な作品をどうもありがとうございました! (2021年2月15日 19時) (レス) id: bcb659b3e6 (このIDを非表示/違反報告)
れんれんれれれ(プロフ) - 感動しちゃって只今涙目です!! ほんとにほんとに最高のお話でした!! (2017年10月9日 15時) (携帯から) (レス) id: f40e23ddec (このIDを非表示/違反報告)
午後の猫茶(プロフ) - みぃさん» 似てないかもしれませんという意味です。紛らわしくてすみません; (2017年10月4日 10時) (レス) id: d26337f2bc (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 午後の猫茶さん» あ、エセって意味じゃなかったらすみません。 (2017年10月4日 4時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 午後の猫茶さん» 違います。 似非が非似になってるんです。 (2017年10月4日 4時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:午後の猫茶 | 作成日時:2017年9月29日 11時

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