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81話 ページ31




そして白狼の番があっという間に来て、月夜は突き刺さる視線から逃げるように俯いた。


「では報告します。皆様も気付いたと思いますが、隣にいる彼女のことです。」



震える月夜を安心させるようにそっと手を握った。




「名は月夜、僕の妹です。彼女は訳あって人間の村で育ち、半年前僕と暮らし始めました。今回は彼女もこの集まりに招待されたので連れてきました。」



白狼の丁寧な説明により、月夜の正体をわかった他の神々は変な輩では無いことに安心し、笑顔で迎えた。

白狼は神々の中でも結構好かれている方であり、仲のいい神様も多くいる。

その妹となれば、歓迎しないわけなかろう。

突き刺さる視線から、一気に優しい眼差しを向けられ、月夜は困惑しながらも震えは先程よりも収まった。



そして時間は流れ、やっと最後の神様の報告が終わり、集まりはこれにて解散となった。

残りは用意されていた物を召し上がるなり、帰るなりと自由だった。




「月夜、お腹空いたよね?僕なにか取ってくるよ。」

「では私も。白狼は何か欲しいのありますか?」



癒生と蘭は気遣いって、2人に聞いた。

白狼は笑顔だったが、確かにどこか疲れきっている様子だった。



「ありがとう。じゃあ僕はお茶をお願いするよ。月夜は何がいい?」

『え、えっと…』




何がいいと聞かれても何があるかわからない。月夜はどうすればいいかわからなかった。



「子供は甘いものが好きじゃなかったかしら??」




ふと白狼の後ろから女の声が聞こえた。

蘭達はあからさまに嫌そうな顔をし、白狼も振り向きたくないと心の中で思っていた。

だがそんなわけもいかず、白狼は引きつった笑みで後ろに顔を向けた。





「ひ、久しぶりだね…天菊姫。」






月夜は一瞬で悟った。

蘭達があの時憂鬱になった原因はこの人なんだと。






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鈴桜(プロフ) - 完結おめでとう〜〜!! 早く完結させたね…まだ、二週間しかたってないよ…夢主達のこのあとの話しも気になります (2020年8月23日 13時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - まさか、この神様があの貝殻をおいていった犯人かな?そして、白狼〜〜!!頑張って夢主を助けてあげて〜〜!!新しい神様可愛い (2020年8月22日 21時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» 単純に妹を溺愛したい白狼を書きたかったです笑 (2020年8月22日 20時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - まさか……兎…それも他の動物達も仲良しとはびっくりしました…宿でも何かありそうだけど、白狼はシスコンですね (2020年8月21日 17時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - え〜〜!!式紙が、人に変身した…それも、夢主を知ってる感じみたい…誰の式紙ですかね?っていうよりどの神様のだろう?? (2020年8月21日 7時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めい | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年8月19日 8時

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