80話 ページ30
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「まあっ、お久しぶりですわ!蘭!」
「あら、ご無沙汰しています。お元気でしたか?」
「わあー!陽炎じゃん!!」
「お、チビちゃんまた会ったな!」
「おい千秋!千冬いねぇのかよ??」
「千冬は留守番だ。つかお前いい加減俺の弟にセクハラすんなよ!」
「してねぇよ!ちぇ、いないのか。」
「癒生、元気にしていたかい?」
「うん、お陰様でね。そっちはどう?」
いつの間にか蘭たちも久しぶりに会った友達?と仲良くお喋りしている。
皆個性的で、見てて飽きない。月夜は白狼が別の神様とお話したいる間、隣でその光景を見ていた。
「ん?…おい、何でここに人間がいんだよ?」
一気に空気が静まり返った。
ザワザワ
「人間?何でここに」
「まさか迷い込んだのか?」
「いや待て、神力も感じないか?」
「白狼様とそっくり…ま、まさか子供!?」
「そ、そんなぁっ!私ずっと慕っていましたのに!」
会場が一斉にザワつく。
月夜は視線に怯え、白狼の後ろに隠れた。震えている彼女に気付いた白狼は焦り始めた。
蘭達も慌てて説明しようと訴えかけるが、中々聞いて貰えない。
すると、会場全体にパンッと木を叩く音が響いた。瞬間ザワついていた空間が一気に静まり返った。
「全国から集う神々よ、この度もいらしてくれた事に感謝を申し上げます。では恒例の如く、ご報告をお願い致します。」
声だけが響き、順番に神様達が報告を始めた。
何の報告かは、簡単に言うと自分たちの管轄地に問題は無いか、神様同士の争いはないか、消滅した神様、新しく誕生した神様はいらっしゃるのか、などなどがある。
半分以上は特に異常もなし、そしてもうすぐで白狼の番がやってくる。
またさっきの視線が刺さってくるのではないかと、月夜は不安で仕方がなかった。
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鈴桜(プロフ) - 完結おめでとう〜〜!! 早く完結させたね…まだ、二週間しかたってないよ…夢主達のこのあとの話しも気になります (2020年8月23日 13時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - まさか、この神様があの貝殻をおいていった犯人かな?そして、白狼〜〜!!頑張って夢主を助けてあげて〜〜!!新しい神様可愛い (2020年8月22日 21時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» 単純に妹を溺愛したい白狼を書きたかったです笑 (2020年8月22日 20時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - まさか……兎…それも他の動物達も仲良しとはびっくりしました…宿でも何かありそうだけど、白狼はシスコンですね (2020年8月21日 17時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - え〜〜!!式紙が、人に変身した…それも、夢主を知ってる感じみたい…誰の式紙ですかね?っていうよりどの神様のだろう?? (2020年8月21日 7時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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