51話 ページ1
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卯の刻、庭から大きな爆発音が響いた。
屋敷中バタバタと神々たちが走り回る。そんな中、白狼は慌てて妹を抱き上げ、別の部屋に移動させた。
「(こんな朝方から迷惑だってのっ。)」
襲撃の日。戦の神様と称される男が来る時間帯というのはいつも気まぐれだ。
だが、こんなに早いのはもしかしたら初めてかもしれない。一体どういうつもりかと、誰もが迷惑そうに思った。
「あっ、癒生さん！！」
「うん、分かってるよ。大丈夫、あとは僕に任せて早く行っておいで。」
「ありがとうっ。月夜、すぐ戻ってくるから待っててね。」
『うんっ。』
癒生の腕の中で不安そうにする月夜に顔を近づかせ、おでこにキスをした。
もう一度愛おしそうにその頬を撫でてから一瞬にして吹く風と共に消えてしまった。
『癒生兄、戦の神様は強いの？』
「うーん、まあ、戦の神だからね。僕は戦闘は少し苦手だから相手したことないけど。でも時和達も少し手こずるかな。」
『……そっか。』
なんとも言えない顔で自分の胸に頭を擦り寄せる月夜を見て、癒生は何とか元気づけようと話題を考えた。
「あ、ねえ、昔の白狼くんの話聞きたい？」
『お兄ちゃんの？？』
「ふふ、そうだよ。気になる？」
『うん！』
少し元気になった彼女を見て、癒生は僅かなヤキモチを感じながらも話し始めた。
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「はぁ、お主、来るなら時間を考えてくれぬか？こっちはまだ朝飯も口にしてないのだが…」
「いいじゃねーかよ！俺2日前からもううずうずしてたんだぜ！！」
まるで子供のような口調ではしゃぐ彼。だが、いつも1人でも現れた瞬間すぐ攻撃を仕掛けるというのに、皆が集まった今でもその様子はなかった。
「なんだ、今日はやんねーのか？？」
眠たそうに陽炎が言う。
そんな彼の質問をいかにも待ってましたかのように、三つ編みの彼は元気よく頷いた。
「戦はまた来月だ！今日は別の目的できた！」
戦を延ばすなんて、まさか頭でも打ったのか、それとも誰かが彼の姿を偽ってやってきたのかと時和達は目を丸くした。
そんな皆の思いなんて知らずに、彼は楽しそうに白狼に目を向けた。
「お前の妹に会わせろ！！」
彼のその言葉に全員が戦闘態勢に入ったのは言うまでもない。
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鈴桜(プロフ) - 完結おめでとう〜〜!! 早く完結させたね…まだ、二週間しかたってないよ…夢主達のこのあとの話しも気になります (2020年8月23日 13時) (
レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - まさか、この神様があの貝殻をおいていった犯人かな？そして、白狼〜〜!!頑張って夢主を助けてあげて〜〜!!新しい神様可愛い (2020年8月22日 21時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» 単純に妹を溺愛したい白狼を書きたかったです笑 (2020年8月22日 20時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - まさか……兎…それも他の動物達も仲良しとはびっくりしました…宿でも何かありそうだけど、白狼はシスコンですね (2020年8月21日 17時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - え〜〜!!式紙が、人に変身した…それも、夢主を知ってる感じみたい…誰の式紙ですかね？っていうよりどの神様のだろう？？ (2020年8月21日 7時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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