9話 ページ9
〜蘭side〜
兄様のお言葉に甘え、湯船に浸かっている。ゆっくり休めと言われましたが、やはりどうしてもあの子のことを考えてしまいますわ。
「まだ7歳…一体、生まれてから今までの間どれくらいの苦痛を味わってきたのでしょう…」
私たちは人に触れることで簡単な情報くらいは分かります。まあ、性別と年齢くらいですけどね。
今頃もう、目が覚めたのでしょうか？白狼は大人しくていい子なのですが、少し感情を抑えるのが苦手なので心配ですわ。
ですが兄様がいるので大丈夫なのでしょう……いえ、やはり早めに上がって見に行ってみましょう。
ﾌﾟｶﾌﾟｶ
「？？誰かいるのかしら？」
目の前のお湯が…これは、おそらくあの子達ですね。
「はぁ、歌音、詩音、いるのは分かりますわ。ここで遊んでは危ないですよ？」
そう言った瞬間、バシャッと勢いよく水しぶきがあがり、あの子達が出てきた。
今になっても区別するのは難しいわ。本当にそっくりな双子さんですからね。それに二人揃っていたずらっ子ですから…たまに困りますわ。
「えへへ、ばれちゃったよー！」
「もう、詩音ダメでしょ！もっと静かに潜らないと！」
湯船で遊ぶなとあれほど注意したのですが…しょうがない子達ですね。
「ねえねえ！例の子目が覚めたー？？」
「ねえねえ！見に行ってもいいー？？」
「「一緒に遊びたいー！！」」
こうなるとは思っていましたが…まだダメですわ。あれだけ傷付けられていれば人…きっと見た目が人間と とほぼ違いのない私たちでさえ怖がる違いありません。
二人にはもう少し我慢させないとですね。
「二人の気持ちは嬉しいわ。ですがあの子はまだ眠っているのです。そうね…少し落ち着いて、目が覚めたら貴女達の所へ連れていきますわ。その時に仲良くしてあげて？」
「「うん！わかったー！！」」
二人は嬉しそうに風呂場から走って出ていってしまった。
さて、私もそろそろ行くとしますか。やはり少し心配ですので。
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鈴桜(プロフ) - めいさん» 夢主よかった……そして、白狼!!格好いい！！風の神様だからスピードが早いんですね。続き楽しみに待ってます (2020年8月18日 16時) (
レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» わあ、嬉しいです！刀剣乱舞じゃないのに、読んでくれるとはっ。頑張ります(￣^￣)ゞ (2020年8月17日 19時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 新作〜〜!!待ってました。どんな風になるかワクワクしながら読ませていただきます (2020年8月17日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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