47話 ページ47
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キョトンとする白狼に蒼流は目を合わせた。その蒼い瞳が夜空を背景に一段と輝いて見えた。
「お前がした事は最低だ。」←
「(ｸﾞｻｯ)ううっ……」
相変わらずストレートだと白狼は思わず胸を抑えた。
そして蒼流も相変わらずメンタル弱いなと密かに思いながらも口には出さなかった。
落ち込む白狼を横目に蒼流は再び口を開いた。
「だが、それは今回きり。次似たようなことがあっても、もうそんなこと思わないだろ？」
「も、もちろんだよ！！同じ過ちは繰り返さないさっ。」
即答した白狼に蒼流はふっと微笑んだ。
「ならもういいじゃねーか。あいつも気にしてないようだし。お前がそうやってぐすぐず引きずってたらあいつが不安がるだろう？」
「！！！」
蒼流のもういいんじゃない？の言葉をようやく理解した。
白狼は少し黙ってから、彼の方を向き直った。さっきとは違い、何かが吹っ切れたような顔だった。
「ありがとう、蒼流。もう平気だよ。心配かけてごめんね？」
「さすが僕の親友っ！」と笑顔で抱きつこうとする白狼を蒼流は片手で制した。
少しくらいいいじゃん！とブツブツいう白狼の頭にさらに力を込める。白狼はあまりの痛さに必死で謝った。
そっぽを向く蒼流だが、僅かに頬が赤かった。勿論白狼はそれに気付いてなく、とにかく三途の川を渡らないようにもがいていた。
はっとなり、「わ、悪ぃ、つい。」と急いで手を離す蒼流はどうやら無意識で、しかも彼の謝罪すら耳に入らなかったらしい。
「え、つい？僕本当一瞬だけ三途の川が見えたんだけど、え、ついだったの！？」
「お、お前がそんな恥ずかしいことすぐ口に出すからだろ！」
「恥ずかしいこと？え、何か言った？」
「もういいっ」と再びそっぽを向く蒼流は立ち上がり、部屋に戻ろうとした。
そんな彼を白狼は慌てて呼び止めた。
「蒼流っ。今度、普通にこうしてお喋りしよう！」
蒼流は振り向かず、手だけ軽く振ってそのまま下へおりた。
その口元は、ほんの少し微笑んでいた。
蒼流が行ったのを見て、自分もそろそろ部屋に戻ろうと白狼は屋根を飛び降りた。
その足取りはこの約二週間の中で一番軽かった。
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鈴桜(プロフ) - めいさん» 夢主よかった……そして、白狼!!格好いい！！風の神様だからスピードが早いんですね。続き楽しみに待ってます (2020年8月18日 16時) (
レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» わあ、嬉しいです！刀剣乱舞じゃないのに、読んでくれるとはっ。頑張ります(￣^￣)ゞ (2020年8月17日 19時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 新作〜〜!!待ってました。どんな風になるかワクワクしながら読ませていただきます (2020年8月17日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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