31話 ページ31
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「相変わらずすぐもらい泣きするよね。」
「うぅ、し、仕方ありませんわ////」
クスクス笑う癒生を横目に蘭は頬っぺを膨らましながら涙を拭いた。
既に泣き止んだ白狼は腕の中で涙を流し続ける彼女の頭を優しく撫でながら大事そうに抱きしめていた。
微笑ましくその光景を見る癒生だが、何かを思い出したのか、急に真剣な顔になった。
「…そういえば、声出ないんだよね？」
二人に聞こえないように小さな声で蘭に聞いた。蘭は悲しそうな顔をして「ええ」と答えた。
「ですが、器官自体に問題はありません。あの人が言うには、ストレス、或いは自分は声が出ないと思い込んでいるのどちらかが原因だと言ってました…。」
「なるほどね。彼が言うなら間違いないか…。」
前者なら自分たちに出来ることはあるからまだましなのだが、仮に原因が後者だとしたら、少し難しいかもしれないと癒生はやや難しい顔をした。
だが、今ここで悩んでも仕方がない。癒生はもう一度二人の方を見た。
目を擦る彼女を慌てて優しく止める白狼。自らの服で優しく涙を拭き取ってあげるその光景を見て、癒生はそっと微笑んだ。
「私は、できる限りの事は何でもしますわ。…声が出たその時には、蘭姉と呼ばれてみたいですっ。」
「うん、そうだね。じゃあ僕は癒生兄かな。」
彼女がそう呼んでくれる未来を想像し、二人は笑顔でいられずにはいられなかった。
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鈴桜(プロフ) - めいさん» 夢主よかった……そして、白狼!!格好いい！！風の神様だからスピードが早いんですね。続き楽しみに待ってます (2020年8月18日 16時) (
レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» わあ、嬉しいです！刀剣乱舞じゃないのに、読んでくれるとはっ。頑張ります(￣^￣)ゞ (2020年8月17日 19時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 新作〜〜!!待ってました。どんな風になるかワクワクしながら読ませていただきます (2020年8月17日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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