24話 ページ24
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泣き出した蘭を小春は背中を摩り、そして未だに怯えて戸惑う彼女に目を向けた。
「すまない、驚かしてしまっただろ？蘭はお主に怒っているわけではないのだ、どうかわかってもらえるか？」
これ以上刺激しないように、優しくそう言った。彼女は涙目になりながらも何とか頷いた。
小春は「ありがたい。」と微笑み、彼女の頭を優しく撫でた。
「こんなの、あんまりですわっ……お風呂を知っていると聞いて、彼女が1つでも普通の人と同じことが出来ていると、私も白狼も安心していました……なのにっ、なのにこんな……っ！」
なぜ蘭がこれほど取り乱したのか、小春はようやく分かった。
「一つ、聞いてもいいか？」
『ﾋﾞｸｯ………ｺｸｯ』
笑顔を忘れずに小春は話しかけた。
「お主は今まで、お風呂は池に入っていたのだな？」
『ｺｸｯ』
「……それは、村の人間にそう教わったのか？」
『………ｺｸｯ』
小春は「そうか。」と一言いい、彼女の頬にそっと手を当てた。
驚いた彼女は逸らした視線をつい小春の方に向け、目を合わせた。
「酷だっただろうな…。よく聞いてくれ、お風呂は池に入ることではない。ちゃんと風呂場という場所があるのだ。これからはわっち達と共にそこでお風呂に入る。……よいな？」
小春の説明に戸惑いながらも彼女は頷いた。小春は「よし。」ともう一度彼女の頭を撫で、蘭の傍に行った。
蘭は慌てて涙を拭き、小春に向き直った。
「わっち達に出来ることはあの子に本当の当たり前を教えることだ。……出来るか、蘭。」
「ええっ。勿論です」
その強い意志を持った目に小春はまるで親の気分になったようで、蘭の頭を撫でた。
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鈴桜(プロフ) - めいさん» 夢主よかった……そして、白狼!!格好いい！！風の神様だからスピードが早いんですね。続き楽しみに待ってます (2020年8月18日 16時) (
レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» わあ、嬉しいです！刀剣乱舞じゃないのに、読んでくれるとはっ。頑張ります(￣^￣)ゞ (2020年8月17日 19時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 新作〜〜!!待ってました。どんな風になるかワクワクしながら読ませていただきます (2020年8月17日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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