23話 ページ23
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「ああ、蘭か。今から風呂か？」
「ええ。この子を連れて…」
未だに蘭の後ろでビクビクしている彼女を、小春はじーっと見つめていた。
「ほう、確かに似てるな。わっちも今からお風呂じゃ。一緒に行こう。そなたもそう怯えなくていいぞ。」
『！！………ｺｸｯ』
優しく微笑まれ、彼女の震えは止まった。こんな直ぐに慣れさせるとは、蘭は改めて小春の凄さに気付いた。
左から小春、蘭、そして彼女の順番に歩いていた。
そこを曲がればすぐだ。蘭はまるで新しい妹ができた気分で、彼女とお風呂入ることを僅かに楽しみにしていた。
だが、突然彼女は足を止めた。二人は不思議に思い、彼女の方を向いた。
「どうかしましたか？」
彼女は少し戸惑いながら、中庭の方を指さした。二人はその方向を見るが、特に何も無かった。
綺麗に整えられている植木、きっと今も元気に泳いでいるのであろう鯉がいる池。特に違和感を感じなかった。
「何か気になることでもあるのか？」
今度は小春が話しかけた。結構の身長差があるので、小春は目線が合うように低くしゃがんだ。
彼女はどう伝えればいいかわからず、キョロキョロしてた。
すると、思いついたのか、小春や蘭が持っている着替えを軽く触った。二人は何とかして彼女の伝えたいことを理解しよう頑張った。
「…着替え…お風呂か？」
どうやら正解らしい。彼女は頷き、そしてまた中庭の方を指した。
「お風呂、中庭……いや……池？」
蘭の言葉に彼女はまた頷いた。だが、その2つの関連性を二人は理解できなかった。
なぜお風呂、そして池と……
すると、蘭ははっと急に形相を変え、彼女の方を振り向いた。流石の小春も驚いたのか、目を見開いている。
「貴女…まさかっ、お風呂とは、池に入ると思っていたのですかっ！？」
初めて自分に大声をあげた蘭に彼女は酷く怯え、つい後退りをしてしまった。
それに気付いた小春は慌てて蘭の肩を掴み「落ち着け」と声をかけた。
だがそんな小春も内心焦ってる。風呂は池の中？もしそれが彼女にとっての当たり前だとしたら…小春は少し悔しそうに唇を噛み締めた。
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鈴桜(プロフ) - めいさん» 夢主よかった……そして、白狼!!格好いい！！風の神様だからスピードが早いんですね。続き楽しみに待ってます (2020年8月18日 16時) (
レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» わあ、嬉しいです！刀剣乱舞じゃないのに、読んでくれるとはっ。頑張ります(￣^￣)ゞ (2020年8月17日 19時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 新作〜〜!!待ってました。どんな風になるかワクワクしながら読ませていただきます (2020年8月17日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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