13話 ページ13
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未だに鼻を啜ってるが、何とか落ち着いた白狼は再びお粥を手に取り、彼女に差し出した。
彼女はよく分からない様子だが、一応心配してるらしい。もう大丈夫？と訴えるような目で白狼を見た。
「大丈夫、僕は大丈夫だよ。さあ、まだあるからゆっくり食べて。」
白狼の笑顔に安心した彼女は頷き、お粥を一口、また一口と食べ始めた。
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とある広い部屋にて、数人の人達が集まっていた。いや、人ではなく神々。
煙管を妖艶に吹かす女性はチラッと襖の方を覗いた。それと同時に襖は開かれ、時和が入ってきた。
ここには蘭がお風呂場で会った双子の詩音と歌音もいる。二人は時和を見た瞬間、嬉しそうに駆け寄っては彼の肩の上に乗ったり、腕にぶらさがったりした。
振り払うことも無く彼はそのままゆっくり歩き出した。
「あの子の容態はどうだ？」
「ねえねえ！目覚めた？？詩音早く遊びたいー！」
「歌音も早く遊びたいー！」
女性は自分の質問を遮った双子に拳骨を食らわした。二人とも頭にできた大きなたんこぶを抑えながらきゃっきゃ笑っていた。
いつものその光景を周りの人は呆れながら見ていた。
「ああ、先程目が覚めた。今は白狼と蘭が見ている。……詩音、歌音、大人しくしないと今日はおやつ無しだ。」
騒いでいた二人は瞬間静かになった。時和は二人の扱いになれている。それはきっと実際に妹をもっているからだろう。
「ｺﾎﾝｯ そ、それでとりあえず目が覚めたんだな！それはよかったぜ。」
「今会えないのか？俺すっげー会ってみたいんだけど！」
茶髪の癖毛の男、そしてその膝の上に乗っているニット帽を被っている男の子。
「…ああ、もう少し慣れさせてからの方がいい。少しずつ心を開いてくれたが、まだ怯えているからな。」
ここにいる皆は蝶によって彼女の事情を説明された。
その蝶というのは蘭の式神である。いつも見放さず持っている紙の蝶に息をふきかけ、命令をすることで任務を遂行してくれる。勿論主に伝言など。
「ぅぅ……じ、じゃあ会ったら話しかけてもいいー？」
「し、詩音も。無理やりしないから、お話してみていいー？」
詩音と歌音。二人は簡単に言うと子供の神様。自分たちより小さい子が傷付いていると聞いてむしろこの場で一番心を痛めているはず。
そんな彼女たちの気持ちを悟った時和は「ああ、よろしく頼む。」と優しく言った。
はしゃぐ彼女たちを周りは微笑ましそうに眺めた。
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鈴桜(プロフ) - めいさん» 夢主よかった……そして、白狼!!格好いい！！風の神様だからスピードが早いんですね。続き楽しみに待ってます (2020年8月18日 16時) (
レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» わあ、嬉しいです！刀剣乱舞じゃないのに、読んでくれるとはっ。頑張ります(￣^￣)ゞ (2020年8月17日 19時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 新作〜〜!!待ってました。どんな風になるかワクワクしながら読ませていただきます (2020年8月17日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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