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■廊下■ ページ49

夏樹side

あ「来るの早い、予定時刻より3分早い。着替えの途中にですが」

ドアを閉めようとするAに足をねじ込む

夏樹「走ってきたんだバカ。3分もねぇよ」

あ「分かった、ちゃんと着替えてくるから中入っていいよ」
はぁ、と笑いながら息を吐いて俺を中に入れた。

リビングにでもいて、と言われ俺はリビングに向かった。Aは廊下の途中にある自室に戻ったようだ。

必要最低限、のような殺風景な部屋。白と黒を貴重とした家具に大量の資料本。
部屋をぐるりと見渡していると足音が聞こえ、Aが来た。

あ「ごめん、相変わらず殺風景で」

何ていいながらティーカップを棚から出すA。赤いパーカーに白のショートパンツ。足元は部屋用のスリッパで、髪型はストレート。

俺はソファーに腰かけて彼女を見ていた。
彼女は湯気のたつティーカップを2つ並べる

夏樹「悪いな。…これ」
珈琲を飲みつつ、箱を前のテーブルに滑らす。

あ「ありがと」

夏樹「後で食べろよ」

言ったそばから勝手に箱を明け始めるA
彼女はへ?、とアホ面を見せる。

夏樹「後つったろ」

あ「えー…」

食べ始めようとする彼女から強引に箱を奪って冷蔵庫にしまいこむ。

夏樹「今日は出掛けるっつったろ」
あ「…ですよね」

へへ、と頭を掻く。珍しい仕草に顔を背け、彼女の背中を押す。

夏樹「外出るからコートとってこいよ」

俺に押されバランスを崩しながらもソファーから立ち上がる彼女
わかってる、と口を尖らせてリビングから消えた。


夏樹「何だ今の…」

あいつが素直なのって初めてじゃないか。
いつもなら反抗するのに。
1年以上一緒にいるのに初めてだ。

さっきから心臓がうるさい。徐々に体が熱くなるのもわかる。

夏樹「…んだよ…っ」

まるで--あいつと出会った頃の感情みたいだ


あ「お待たせしました」
そしてひょこ、と顔を覗かした。

夏樹「うわ」
感情整理ができていないまま口に出してしまった為、彼女は何だよ、と少し怒る

俺はティーカップに残ったコーヒーを飲み干して落ち着かせた。
冷静を装って立ち上がる。

あ「何、どした?」

夏樹「何もねぇよ」

Aは軽くティーカップを濯ぎ、電気を落とすと玄関に向かった。


外に出ると案外寒い。
あ「うわ寒」

そんな格好してるからだといってやりたい。先程の服装にジャケットを羽織り足元はニーハイにブーツ

夏樹「あほ」
あ「うるさい」


笑顔で反抗する彼女の手をとり、歩き出した。

-番外編end-

▽踊り場▽→←■廊下■



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SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» はいっ!応援ありがとうございます♪ (2015年3月17日 23時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - SNOOPY@菅田くん本気愛。さん» 頑張って下さい! (2015年3月17日 19時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります★続き楽しみにしててください笑 (2015年3月15日 21時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 更新頑張って下さい(p^-^)p続き気になります! (2015年3月15日 20時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます♪ 私も大好きです夏樹くん!嬉しいです、頑張ります! (2015年2月21日 20時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SNOOPY | 作者ホームページ:SNOOPY  
作成日時:2015年2月6日 21時

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