□階段□ ページ21
あ「…夏樹」
夏樹「どした」
元気ねぇな、と私の頭を撫でる
あ「…夏樹ぃ…」
夏樹「だからどうした」
不安そうな顔で私を見つめる
あ「頭痛い…」
朝からガンガン鳴り響く脳内
揺れるように目の前がぶれる
ペタッ、と額にひんやりとした感覚
夏樹の大きな手が私の額に当たる
夏樹「顔も赤いし、額も熱いし。熱だな」
ふらつく私の足元を見かねた夏樹は私をふわりと抱き上げた。近くには夏樹の顔
夏樹「…掴まってろ」
意識が朦朧として弱気な声しか出ない
夏樹の首に腕を絡ませる
周りが驚いて道が自然と開ける
夏樹は彼女を抱き抱え、道を走る
途中からタクト達が息を荒げて此方に走ってくる
タクト「どうした!」
美森「A!!」
微かに聞こえる声に瞼が動く
あ「だ、大丈夫だ…」
夏樹「大丈夫じゃねぇだろ!熱あんだよ」
陸「保健室運ぶ?娯楽室に運ぶ?」
南「娯楽室なら設備が整ってるわ、先生を呼べばいいじゃないの」
彼女を抱えたまま、娯楽室に走った。
--娯楽室のソファーにAをゆっくりと降ろし寝かせる。意識はあって反応も返してくれている。
保険の教師(兼スクールカウンセラー)を呼び出すと、何故保健室に連れてこないの、と少しキツく言われた
波留「心配で見に行くのに保健室とか遠いんだよ!」
ごもっともだ、ずっと近くにいたいくらい心配なのだ
毛布、と広げる陸。ふわっと体を覆う
熱冷ましや氷やらを南が的確に指示を出す
呆然と立ち尽くす教師
美森「A大丈夫?」
ねぇ、大丈夫?A大丈夫?A、と焦りすぎるあまり顔がどんどん近づく美森
そんな美森に大丈夫だよ、と火照った顔で言うA
エミリー「寒くない?」
玲奈「薬とかってどうするの、南?」
タクト「熱下がれよ…」
声をかける皆にふにゃ、と笑うA
熱が高く幼く愛らしい
「日向くんたちも教室に戻りなさいよ」
何かあったらまた呼んで、と白衣をなびかせ去っていく教師
タクト「いや、でも」
あ「大丈夫だって…すぐ下がるこんなの」
頭痛い、と言っているのに何故ここまで頭が回るのか
あ「1時間寝たら下がる多分」
夏樹「どっから出てくる、その自信」
Aの目の前に屈み、額に手を当てる
あ「うっせ」
夏樹「お前らしいよ」
Aの前髪をくしゃ、と掻き回す
あ「前見えねぇ」
本当、可愛い。陸に夏樹も戻れよ、と言われ戻ろうと立ち上がるとぐいっと後ろに引かれる体
あ「やだ」
行くなっての、と小さく呟くA
507人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» はいっ!応援ありがとうございます♪ (2015年3月17日 23時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - SNOOPY@菅田くん本気愛。さん» 頑張って下さい! (2015年3月17日 19時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります★続き楽しみにしててください笑 (2015年3月15日 21時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 更新頑張って下さい(p^-^)p続き気になります! (2015年3月15日 20時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます♪ 私も大好きです夏樹くん!嬉しいです、頑張ります! (2015年2月21日 20時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ