ひ ね く れ 兎 。【学校のカイダン】

□階段□ ページ19

生徒会の脇谷玉子を講堂裏に呼び出した南

美森「遅いよ眼鏡ちゃーん」
楽しそうに駆け寄る美森

彼女の手元には例の茶色のポーチバック
盗まれた筈のポーチバック
否、盗まれたように偽装したポーチバック

無くなってなどいない、只会長の前から消えただけ

ｴﾐﾘｰ「案外腕はよかったけどね盗むの」

この会話も全て私の携帯の中に録画してある
そして講堂の壁際に画面を動かしズームすると一瞬写った何かの人影。
チェックの長めの丈のスカート、多分生徒会の誰か。仕組んだのは生徒会であり、知らないのは油森哲夫と春菜ツバメ。スカートと言うことは消去法で春菜ツバメ…

あ「要らないものが写り混んだな」

--そう嘆きながら動画を一人再生した


玲奈は動画を見る私の腕を掴み、帰るよ、と校内まで誘導した
南はあれを使って企んでいる、それが分かるのは次の日の朝のことであった。

朝から校門前にできる人だかりと数台のパトカーと警察官

警察官に挟まれるように立ち下を向く脇谷玉子。何の騒ぎだ、と校内から走ってくる教師

教師の質問に警察官は答えた

「通報があって、彼女の弟さんが生徒会が盗まれたといっていたお金を所持していたんです」

確かにこれはうちの物です、でもこれは紛失したもので、と続ける教師の言葉を遮る別の教師…金時とか言う…教師だ

「何かの誤解では?彼女の弟が拾ったと言う可能性もありますし」

そしてまた別の教師が話し出す

「通報した人間がいる筈です。ここへ連れてきてください。誰がそんなことしたんですか」

はーい！、と大声が近くから聞こえてくる、美森を筆頭に我らプラチナが前に並ぶ。途端に口を閉じる教師たち

ｴﾐﾘｰ「何か悪いことしました?」
波留「コイツら正義感強いんすよー」
ｴﾐﾘｰ「早くお金を取り戻さなきゃーって」

夏樹と私は彼らの後ろでふっと笑う

ある生徒が叫んだ、あんたが盗んだの?、と。
一斉に批判し始める周り、更に騒ぎの声は増していく
教師たちはそれを押さえようと必死で、警察を帰らせようとしていた。

「やめなさい。どうぞ中へ」

いつ来たかわからない、理事長は指示を出す
皆それに従いパトカーが構内に入る。


南の本当の目的はこれ。会長だけでなく生徒か以後と潰しにかかる。頭の回る陸の策略で大事にした。

陸「裏を知りすぎた奴は葬る、鉄則でしょ」


当たり前だ、裏を知った奴は誰であろうと消す。例え身内でも…覚悟のもとで私らはしているんだ。


-本当の目的には気づいていない

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