【ポケモン】らっこ家生態大暴露。４【オリキャラ】 (ページ4)

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「おっ！コウやん！」

コウハ「コウですー！おっちゃん久しぶりー！」

そこには肩を手で解しながら出てくるおっちゃんの姿があった。白の混じる髪とふくよかなお腹は変わらず、再び安心感が与えられる。

おっちゃん「久しぶりやな！なんや連絡の一つくらい寄越さんかい！」

コウハ「あっしたんだけどおっちゃん出なかった…」

おっちゃん「……そこ置いとるままやったわ、すまへんな！」

…それから、少しだけ抜けているところも変わらない。

俺達がこの度来たのは、夫婦で長年営んできている育て屋さん。陽気なおっちゃんと優しいおばちゃんは地元の人気者でもある。

おばちゃん「でも急にどしたん？なんか家であったん…？」

コウハ「いや、おっちゃんが前にたまには顔見せろって連絡くれてなー、それで前々から行きたいなーって思ってたから丁度いいやーって…んで来た！」

おっちゃん「匂わせたのは第一編だったのになぁ！」

コウハ「まるまる二編置いての回収です！」

おっちゃん「なはは、まぁいきなりでも困らへん、ゆっくりしていきない！」

コウハ「ゆっくりしていきまーす！」

ゆっくりしていく宣言をした所で周りを見渡すと、いつの間にかブイズはバラけていた。エーフィはおばちゃんの膝上、ブラッキーはおっちゃんと見つめ合い、ブースターは人形と隅っこで丸まり、ニンフィアは俺の足元に隠れている。

こんなにも寛げているのは当然というもので、うちのブイズはニンフィア以外は皆ここの子だった。兄弟関係とかではないのだが、同じ育て屋出身という事でブイズ同士仲がいい。そして何を隠そう育てられたのはブイズだけではなく、俺達双子も何度もお世話になっていた。

だから付き合いは長く、こうしてたまに顔を見せに来ては近況を聞き合う仲だ。

おっちゃん「コウ、ちゃんと素振り欠かさずやっとるか？あ、あとで形稽古やったろか！」

コウハ「ほんとか！あ、でも俺木刀持ってきてない…」

おっちゃん「ちゃんとあるわ、心配せんでえぇ！成長したか見たるわ！」

コウハ「んじゃお願いするぞー！笑ってられるのも今のうち、今日こそおっちゃん負かしたるー！」

おばちゃん「帰れんようになったら困るんはコウやで、程々にしときよ。サクちゃんも弓道は続けてくれとるで？」

コウハ「もちろん、おばちゃんから教えて貰ったもんな！ずっと続けてるぞー！」

おばちゃんは嬉しそうに笑った。思わずつられそうになるその不思議な笑顔はいつまでも持っていて欲しいと思う。