【ポケモン】らっこ家生態大暴露。【オリキャラ】 (ページ10)

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Story3.俺とGとポケモンと。１ページ10

コウハside

その日、俺は自室で何気なしにポケモン図鑑を見ていたんだ。

コウハ「み〜らぁいこねぇくしょん…♪」

呑気に歌なんて歌いながら、ページを捲っていく。

コウハ「あたぁらしーい今日ーからっ…♪」

そう、確かにそれは俺のポケモン、ハガネールのページを見つけた直後だった。

コウハ「はじめよゥ"オ"エ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"」

G「ｶｻｯ……」

ここ最近一の大声を、俺は発揮した。

【Story3】俺とGとポケモンと。

コウハ「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」

G「ｶｻ…」

やべぇ。やべぇよこれ。

コウハ「う"お"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」

対抗する為に手持ちポケモンを咄嗟に出す。最早反射だよなぁ。

俺の目の前にぽつんと、置かれたように動かないその物体。

細い二本の触角をふよふよと今は漂わせているが、正直こいつは何をしでかすか知れたもんじゃない。

経験では、いきなりこちらに向かって飛びついてきたり、じわりじわりと確実に距離を縮めてきたりと、いつも予測不可能な事をする。

それは決まって、……嫌なやつだ。

ニンフィア「フィアッ！？」

コウハ「ニン助けて！！！」

ニンフィア「フィ…」

出てくるなり顔を顰めて、次いで硬直する。

コウハ「…と、とりあえずあれだ！踏みつけてこい！」

ニンフィア「………」

コウハ「………」

ニンフィア「…フィアッ」

コウハ「ｳｸﾞﾌｳｯ」

蹴られた。いや、今考えれば無理もない。

ニンフィアだって女の子、それもアシレーヌと揃ってうちの華だ。

コウハ「いやしかしだな。ニンぐらいじゃないとこんな小さな部屋じゃ満足に動けないだろ？小回り利くし、どうにかやってくんねぇかな…？」

ニンフィア「フィア！！！」

その鳴き声は、あたかも「絶対いや。」と言っているようだった。

まだそいつが動かないのを横目に確認しながら、数秒考えた後、もう一つのボールに手を掛ける。

コウハ「……仕方ねぇ、エル行ってこい！」

エルレイド「おーしコウハ！俺に任せな♪ってギャアアアアアアアア」

コウハ「お前もか！！！！」

調子良さそうに出てきたエルレイドはそのまま空中で器用に身体を反転させ、

見事俺のバックをとりそこで着地。

お前そんなアクロバティックな事出来たのかよ。