【ポケモン】らっこ家生態大暴露。【オリキャラ】 (ページ48)

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オウハside

皆様こんにちは、オウハです。

ちょうど先刻、

我が家一の大広間にて馬鹿野郎共を正座させてそれを私を含めた他のらっこ家達が各々のパートナーポケモンを侍らせて取り囲む(若干一名毛布付き)、

という何とも屈辱的な光景を作り出す事に成功致しました！

それでは現場の状況をお伝え致します。

クレハ「…兄上…」

クレハが、そっと何かを促すかのようにコウハの目線の先にしゃがみこむ。

コウハ「すませんっした………」

すると、愚弟は見た目に反して素直なのでするりと謝罪の言葉を零れ落とした。

あたしは少しのため息と共に口を開き、腕を組む。

オウハ「あのねぇコウハ。珍しく自分から庭の手入れをしてくれていたっていうのには凄く感謝してるのよ？近頃あたしもしようと思ってたのもあって、それは良い事だと思ってるの。でもね。」

コウハ「…ﾊｲ………」

オウハ「誰がふざけろって言ったのよ？」

コウハ「ｽﾏｾﾝ……」

オウハ「誰がふざけて水ぶちまけろって言ったのよ？」

コウハ「ﾊｲｯ……」

オウハ「誰がふざけて人に水ぶちまけろって言っ」

クレハ「姉上！兄上のＨＰはもう０じゃて！」

その推しの言葉であたしの威勢ははたりと止んだ。あら、と思いながら目を向けると、さらに頭を低くした愚弟の姿が。

あまりの萎縮した背中に、少し威圧を掛けすぎたかと思ったり。

オウハ「……まぁ、ちゃんと反省してるなら良いかもね。」

コウハ「まじですか！！」

オウハ「これだから正座までさせてすぐに許さなかったのよ！！！」

あたしが少し気を緩めるとこれだ。愚弟は瞬く間にぱあっと目を輝かせて顔を上げる。そして仕方無くなんだかんだであたしが許してしまう。

今思えばいつもこれの繰り返しだ。

ユズ「……コウハ、あまり姉を怒らせてるとそのうち…かみなり(天気の状態：あめ)が落ちるから……」

コウハ「そいつは頂けねぇな……」

未だコウハは手をぎゅっと握りしめて正座をしている。少なくとも早々に足を崩さないくらいには反省の意はあるのだろう。

クレハ「でもいつでも元気で愉快なのが兄上の良いところじゃと思うぞい！」

コウハ「おっはぁクーすけ～～～！」

クレハ「おっはぁとは。」

いつの間にかウインディにもたれ掛かるように座っていたクレハに、コウハが大袈裟に両手を広げた。もちろん誰も飛び込まない。

オウハ「…あっ。」

何故かその時、あたしはある事を思い出した。