【ポケモン】らっこ家生態大暴露。【オリキャラ】 (ページ47)

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コウハ「えっ、らっこの推しがセンターの曲だぞ？にこ○ーラップ前のま○ちゃんが美声のやつだぞ？？」

エルレイド「何言ってんのかさっぱり分かんねぇ！！」

まじかよ……俺は少し戸惑いつつも歌い続けた。

エルレイド「無駄に歌うめぇのなんか腹立つわ。」

コウハ「すまんな！」

それから少しして、大凡の花が潤ってきた頃。

エルが動く気配がしたので少し目だけを遣ると、乗り気ではなさそうなものの屈んで雑草抜きを始めてくれていた。

流石は俺のパートナー。根は良い奴だ。

エルレイド「あっぢぃ……雨降ってくれ…」

エルがそう呟いたのが聞こえた。確かに少し陽射しが強くなった気がする。グラードンでも居んのかな？

と来たらソラビにこうごうせいにせいちょうの出番だな！！

ていうかこんな照りっ照りの時に手入れやる俺が悪いのか！！すまんエル！！！曇りにすれば良かったかな！！

なんていう心の声は聞こえないはずなので、敢えて何も言わず今している事だけを続けた。

コウハ「っはーるかっとーおーくーのぉ虹ーだけどぉー…♪」

そして歌も一番を終える。その時俺は突として閃いた。

何となく後ろにエルが居る気がする！！じゃあ暑がってる奴に水をお見舞いしてやろう！！！

と。

コウハ「っそうきっとーつかんでっ！う～～っ…」

ぐっと指に力を込める。

コウハ「ハイ！！！！」

そのタイミングで俺は振り向き、躊躇無く指で水を二本の道に分けて思い切りかけた。

水は綺麗に分かれ、そして勢いを増したそれは鋭く速く一直線を描くように飛び出る。

そして案の定水の向かった先に居たのはエル――…では無く。

エルレイド「アッ」

コウハ「アッ！？」

オウハ「……」

まさにコンマ一秒単位でその場の景色が大きく見えて、それと同時に俺の死を悟った。

なんと居たのはオウハ。なんで。

累計一秒未満のうちに頭をフル回転させて俺は咄嗟に指示を出した。

コウハ「サーナイト、サイコキネシス！」

サーナイト「はい。」

いや、指示を出すより早く既に彼女は動いていた。流石はオウハのサーナイト、すばやさがゴリラだ。

なんて呑気に考える俺の目の前には上手く宙に漂う水と、真顔のサーナイトと、無表情のオウハ。

ほっとしたのは束の間で。

オウハ「……コウハ、この世に未練は？」

コウハ「ｽﾏｾﾝｯ…」

絞り出した声はとても蚊のようにか細かった。