【ポケモン】らっこ家生態大暴露。【オリキャラ】 (ページ46)

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Story12.ふざけて水撒きゃオウハが殴る。１ページ46

初夏のある昼下がり――雲一つと無くしてすっきりと晴れ、朝から変わらず陽が燦々と降り注いでいる。

それらはよく植物を映えさせ、そして池にも反射しとても眩しい。

などと考える人間が一人、居た。

世の喧騒と対を成すような和の静けさを思わせる庭園のほぼ中央にて、彼は滴る汗を一度拭ったのだった。

【Story11】ふざけて水撒きゃオウハが殴る。

コウハside

コウハ「あぢぃ――………」

俺は左手に持っていたホースを右手に持ち替え、代わりに一つのボールを取り放り投げた。

エルレイド「…なんだよ？」

ボールから出てくるなり、エルは怪訝そうな顔をした。

コウハ「なぁエル、今俺花とかに水あげてるんだけどさぁ。」

エルレイド「ファンシーかよ。」

コウハ「ちょっと手伝ってくれよ、花の手入れ。」

俺は水を花びらに撒き、その度に飛び散る水滴を目で追いながら返事を待った。

コウハ「ほら、たまには水やらねぇとまずいだろ。」

エルレイド「んなめんどくせぇ事したくねぇ。」

が、エルは渋った。あん？？？

しかしそれではい分かりましたと引き下がる俺ではない。

コウハ「なぁー、エル頼むよぉ〜俺とお前の仲だろ♡」

エルレイド「やめろ気色わりぃ。野郎は無しだ、俺にそんな趣味なんざ無ぇんだよ。」

コウハ「じゃあ誰なら良いんだよ。」

エルレイド「そりゃ、リーフィアだろ、ドレディアだろ、ミロカロスだろ、エネコロロだ」

コウハ「あー、分かった分かった！」

顔を輝かせてそう数えるのを遮ると、エルは大人しく止める代わりに眉を一段と顰めた。

仕方ないと割り切り、俺はまた手入れを再開させる。

コウハ「っだんだんこーこーろ♪っだんだんあーつーく♪っゆめーいっぱいかーなえてみーせーる♪」

エルレイド「エッキモッ」

何だよ、作業中に歌なんてザラだろ。

コウハ「っだんだんすーすーむっだんだんはーじーけーるー…」

エルレイド「……」

コウハ「みーらいをしっかりﾊｲﾊｲｽｽﾒ!!ﾏﾀﾞﾏﾀﾞｯﾚｯﾂｺﾞｰ!!ﾊｲﾊｲｽｽﾒ!!ﾎﾗﾎﾗｯﾚｯﾂｺﾞｰ!!!」

エルレイド「何だよそれ！？」

コウハ「え？お前知らねぇの？」

エルレイド「何がだよ！」

コウハ「μ'○のW○nderful Rushに決まってんだろ！？」

エルレイド「いや知らねぇし！！」