【ポケモン】らっこ家生態大暴露。【オリキャラ】 (ページ31)

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ルカリオside

あれから五年経った今。

師匠との特訓の休憩時に、僕はハニーとの出会いをふと思い出していた。

クレハ「ルカたや、さっきのりゅうのはどう強かったぞよー！」

ルカリオ「あぁ、師匠のおかげだね。」

クレハ「うむうむ、兄者にもお礼を言わねば！」

綺麗な金髪は伸びて、背もあれから少し高くなった。あとあの時より何倍も、話が通じるようになった。

まぁ僕とハニーの仲なんだ、普通のトレーナーより絆は深いはずだよ。

コウハ「クーのすけ！そろそろ再開するかー？」

クレハ「うむー！ルカたやも休めたようじゃ、オノノクスも頼むぞい！」

オノノクス「…ルカリオ、再開です。」

ルカリオ「はい、お願いします。」

あの時のオノノクスは今や僕の師匠。ハニーの仲間になってすぐに、強さを求めて弟子入りした。

当初は軽くあしらわれていたものの、粘って頼み込むうちに了承してくれた。

オノノクス「…駄目ですよ、気を緩めてはなりません。」

ルカリオ「なっ…！？」

師匠は僕の背後を取っていた。…皮肉にもあの日と一緒だ。

ルカリオ「…もう一度お願いします！」

オノノクス「えぇ、良いでしょう。」

僕ははどうだんの体勢になり、師匠はドラゴンクローの準備をする。

クレハ「ルカたや、どかっと、そこじゃー！」

コウハ「オノ、手加減はしてやるなよー！」

愛するハニーの声を聞き僕は手に力を込め、師匠に向かって思いっきり放った。

少しだけ、あの時の気持ちを思い出していた。

―――

クレハ「ルカたや、勝ったのー！」

ルカリオ「ハニーのお陰だよ、ありがとう。」

数分後、勝負を終えた僕に彼女は笑顔を向けてくれた。

はどうだんは師匠の急所に当たり、それからさらに攻防戦を経て僕はこの勝負に勝った。

クレハ「…でも傷がいっぱいじゃな…」

ルカリオ「そうだね。…でも。」

――傷付いたポケモンの怪我は、何かを確かに頑張った跡じゃよ！だから、あの時のリオちゃの怪我も必死に何かを頑張った証拠じゃー！

いつしかハニーが僕に言ってくれた言葉。

本当に僕の全部を受け入れてくれるのだと感動して惚れ込んで、もっと大切にしようと思ったっけな。

クレハ「…ルカたや？」

ルカリオ「……大丈夫だよ、ハニー。」

――一生をかけて、この可愛らしいご主人を護り抜こう。

進化してもこれからも、それは変わらないさ。