【銀魂】いつか大人になった君たちへ

願い15 ページ16

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銀時の鉢巻を結び終わると、高杉くんがハチマキを持ちながらやってきた。


「あいつら二人だけ結んでもらうのは気に食わねぇ。だからA、俺の分も結んでくれ」

「でも高杉くんは自分で結べるでしょう？」


なんだか高杉くんに意地悪したくなったので、
反論すれば高杉くんは困ったような、少し恥ずかしがりながら渋々口を開いた。


「…俺が、Aに結んでほしいんだよ。
これで満足か？」

「はい、合格です」


高杉くんの鉢巻を結ぼうとするが、少し背丈が足りなくて結びづらい。銀時や桂くんほど高くはないのでまだ結びやすいが、私の背が低いため結べない。

高杉くんも縁側に座ってもらうことに。

少し紫のかかったサラサラとした艶のある高杉くんの髪。高杉くんの髪は昔から好きである。
触り心地もよし、見た目もよし、艶もよし。
最高の髪質である。


「高杉くんの髪の毛って、細いんですね」

「あ？どういうことだ」

「そんな変な意味ではないですよ。
成長するにつれて人の髪は割と太くなりやすいのですが、高杉くんの髪は細くて柔らかい。
まるで赤ちゃんのような髪ですね」

「それは俺が成長してねぇって言いてぇのか、
A…」

「褒めてるんですよ！高杉くん！」


褒めているつもりが、高杉くんを不愉快にしてしまったらしい。どうやら高杉くんには伝わっていなかったようだ。
高杉くんの髪は結びやすいため、案外早く終わった。


「はい、終わりましたよ」

「Aにしては上出来だな」

「私仮にも師匠ですよ、高杉くん」




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