【銀魂】いつか大人になった君たちへ

願い1 ページ2

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息を吐けば真っ白に濁り、そしてそのまま水蒸気化して淡く、柔く、儚く消えていく。
そんな儚さを持つ自分の吐いた息。
もうすぐ私もこんなふうに消えてしまうのかと思えば、少し哀しくなるのは何故だろう。

冬だから、感傷的になってしまうのだろうか。
寝込んだまま、真っ直ぐに手を伸ばせば、雪のように白い自分の肌。

夏もあまり外に出なかったため、焼けていないのだ。
見た目だけじゃあまりにも人間味がしなくて、少し気味が悪い自分の容姿。

髪は生まれつき淡い茶色で、目は淡いオレンジ色。
そんな容姿だからだろうか。
言っちゃ悪いがよりいっそう気味が悪いような。

今更自分を悲観したところで何かが変わるという訳では無いのに。

ただ、こんな弱々しい自分が情けない、
腹が立つのだ。あの人ならば、こんなに弱々しい態度なんて取らなかったであろう。



＿＿否、取れないだろう。
誰かを心配させたくないあの人の性格だ。
そんなあの人と私、今じゃ程遠いぐらい離れてしまった。


そして、愛する弟子達でさえ遠く離れた存在となってしまった。




大切な人でさえも護れなかった駄目な私。
そんな私が人に、子どもに教えを説いているのだ。
たまに不意に思うのだ。
今の私じゃ、こんなことを続けていくのには無理があるのではないか、と。
だが、弟子とした最後の約束ぐらい、死ぬまでの間護っていたかった。





「松陽、私は約束を護れているでしょうか」






もう帰ってこないあの人への言葉。

貴方なら、全て護れているはずなのに。





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