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「あぁー、やっと午前中終わった…」
屋上にて、穏やかな風と青い空の下、
2人でお弁当を広げていた。
と言っても、沖田は購買で買ったパンなのでお弁当なのはAだけ。
「あ、卵焼きもーらい」
「え!?あ、ちょっと総悟!せっかく最後に取っといたのに!!」
「知ってらァ」
(人の好物を横取りなんて、性格悪い…っ!
だけど…)
「ん、うまっ」
リスのように頬張る姿は、
「…可愛い」
Aが思わず、そう口に出すと沖田の目つきが変わった。
鈍感な彼女はその理由に気付くはずがなく、
ずっとニコニコと沖田の食事姿を見守っている。
「A…、なんでてめェは”可愛い”って言うんでィ」
「え?だって総悟、可愛いんだもん」
童顔だし、整った顔は女の子の様に可愛い。
そう続けると、
並行して沖田の機嫌も悪くなって行く。
「あれ?総悟どうしたの?」
やっと彼の機嫌が悪いことに気づいたAは俯き気味の沖田を覗き込んだ。
「嬉しかねェんだよ。
可愛いなんて言われたって」
「ぇ…?」
「嬉しくねェっつってんだろィ」
沖田のその一言で、
Aの表情から、笑顔が消えた。
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ずーみん(プロフ) - わあ、とっても素敵です!!(((o(*゚▽゚*)o)))きゅんきゅんしましたありがとうございます(●´ー`●) (2015年11月8日 14時) (レス) id: 895aad44e3 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - あ、ありました!ありがとうございます!!よかったです…あの小説好きなので(>_<) (2015年11月5日 21時) (レス) id: 791174cba6 (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - サラさん» 一度編集し直さないと月姫の作品にならないようなので今してきました。もう一度確かめてもらえますか? (2015年11月4日 22時) (レス) id: 7ee95d0de0 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - あの、月姫さんて、神威の小説書いてませんでした?だとしたら、見つからないんですけど…('_'?) (2015年11月4日 22時) (レス) id: 791174cba6 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ@にゃんこ - 面白い!沖田可愛い!更新ガンバです!(`◇´)ゞ (2015年10月12日 11時) (レス) id: ee559ae29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月姫 | 作成日時:2015年10月4日 22時