珍しく穏やかな #高杉 ページ2
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「Aさーん!!
これはこっちでいいッスかー?」
「うん!そこでお願い!!」
「これはどこでござるか?」
「えっと…あ、そこです!」
鬼兵隊がAを中心に、何を準備しているかというと…
「晋助様、喜んでくれるッスかね」
「どうだろうね。
でも少しでも気晴らしになってくれればいいな…」
この組織の頭、高杉晋助の誕生会。
いつもは血の気の多い輩ばかりだが、案外、誕生会の準備もノリノリだ。
高杉が参謀の武市と外へ出ている間に、一番大きな部屋に暇を持て余した隊士を集め宴の準備は進んでいく。
「いいんでござるか?」
「え?」
皆が笑顔で準備に励む姿を見つめているAの元へ、河上がやって来た。
「晋助は2人きりの方が何かと都合がいいのではないか?」
「いいんですよ、たまにはこうやって賑やかな事をするのも楽しいじゃないですか!」
「…そうでござるな」
河上は、後から晋助に”気が利かねェな”とぼやかれはしないかと少し心配になりながらも、
本当に楽しそうな彼女を見て、汚れ役は買ってやろうと覚悟を決めた。
「Aさん!ヤクルコ届きました!」
「あ!やっと届いたんですね!!
じゃあ一人一個で配っちゃって下さい!」
人数分のヤクルコが入ったダンボールを抱えた隊士に続き、慌てた様子でもう一人の隊士が広間へ駆け込んでくる。
「総督がお帰りになりました!」
その言葉に、皆の視線がAへ集まった。
彼女は不備がないか広間を見渡し、大きく頷く。
「よし!じゃあ、主役を迎えに行って来ます!!」
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ずーみん(プロフ) - わあ、とっても素敵です!!(((o(*゚▽゚*)o)))きゅんきゅんしましたありがとうございます(●´ー`●) (2015年11月8日 14時) (レス) id: 895aad44e3 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - あ、ありました!ありがとうございます!!よかったです…あの小説好きなので(>_<) (2015年11月5日 21時) (レス) id: 791174cba6 (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - サラさん» 一度編集し直さないと月姫の作品にならないようなので今してきました。もう一度確かめてもらえますか? (2015年11月4日 22時) (レス) id: 7ee95d0de0 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - あの、月姫さんて、神威の小説書いてませんでした?だとしたら、見つからないんですけど…('_'?) (2015年11月4日 22時) (レス) id: 791174cba6 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ@にゃんこ - 面白い!沖田可愛い!更新ガンバです!(`◇´)ゞ (2015年10月12日 11時) (レス) id: ee559ae29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月姫 | 作成日時:2015年10月4日 22時