*私の周りはSばかり*短編part4【銀魂】

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”銀さんの事好きなの？”




なんて聞いときながら、
自分でもバカじゃねェのって思った。



いつも真選組と万事屋が出くわす度に、

お互い憎まれ口を叩いてばかりで


”好かれたいと思ってる相手”

なんて対応がしたくても出来なかった。




町中で傷作ってるコイツを見かける度、
どうも放っておけなくて。


女が傷つくる必要なんてねェ。

そう言っても聞かない頑固な奴だから。




『なんだかんだお節介な銀さん』




それを演じて側に居いと思ってる。




けど、手当をする際に見えた色白な太ももに、
柔らかく暖かい肌。


喉がゴクリと音を立て、正直、下心が丸出しだ。



手出したいんなら、
早く俺のモノにしちまえばいい。

簡単な事だ。



そう思っても中々素直に慣れないのが男ってもんで。

それに俺は、割とシャイなんだよ。



だから何か、きっかけがあればな…。

そう思いながら隣のAを見た。




「銀さん、ありがとね」

「おう。んじゃ、そろそろ戻るわ」




これ以上ここに居ても、今日はなんも出来ねェ。

そう思って立ち上がるとAも”門まで見送る”と後に続いた。




「わっ!!」




だが想像以上に先程受けた傷が足の負担になっていたのか、

立ち上がると同時に体が傾く。


あぶねぇ！


そう叫ぶより先に俺の腕が彼女を支えた。




「ご、ごめん、銀さ……」

「……っ」




お互いに思った以上に近かった顔の距離。

つい目の前にある可愛らしい顔を見つめた。



……今なら、言えるかもしれねェ。




「あ、あのさァ……」



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2人の間に、暖かい風が吹く。



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葉月さんのリクエストでした！

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