吉原 完結。新たな風。 ページ7
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「出来の悪い妹だけど、よろしく頼むよ」
神威は銀ちゃんの方に向き直り、
そう告げた。
まだまだ雰囲気は悪いけど
神威から”妹”という単語が出たことにホッとする。
「おいっ、お前!!
Aを置いてけ、そいつは俺が妹みたいに世話やいてんだ!」
「ぎ、銀ちゃんっ」
まぁお世話してるの…
どっちかっていうと私だけどね。
「Aにはまだ、話があるんだよ。
だから…じゃあね」
「え?……キャーーーーッ!!」
神威が私を抱え直し、屋根から飛び降りる。
”待てっ!神威!神威ーーーー!!”
神楽ちゃんの叫び声を背に、みるみる落下して行った。
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「A、Aー。目、覚ましなよ」
ぎゅいーっと頬を引っ張られる感覚がして
目を開けた。
「あ、起きた」
「神威……」
あ、私。気を失ってたんだ。
まぁ普通あの高さから落下したら意識が飛ぶよね。
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「ここは?どこ?」
「俺達の戦艦が止めてある港の近くだよ」
辺りを見回すと、少し遠くに戦艦が見えた。
そっか、もう地上に出て来たのか。
「もう、帰るの…?」
私が聞けば”そうだね、もう用は終わった”と答える神威。
「でも、一つ言っておかないといけないことがあるんだ」
「え……?」
なんとなく、
絶対聞き逃しちゃいけない気がして
次の言葉に耳を済ました。
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「俺、おまえが好きなんだ。
だからさ、一緒に来てよ。春雨に」
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みんみ - すっげえおもしろかったっす!!これからも面白い作品を生み出してください!!!!!!!!!! (2017年1月3日 15時) (レス) id: 2dd5701760 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - 他のフラグありは見れるのに… (2016年7月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
サラ - そもそも夜の記憶という夢小説が見つからない見たい(;。;) (2016年7月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
モエ(プロフ) - Mさん» すみません、今は修正中です(°_°) (2015年7月2日 16時) (レス) id: cb41ecc13e (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 夜の記憶にロックかかってるんですけどどうすればいいのですか? (2015年7月2日 16時) (レス) id: e7739ec10e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月姫 x他1人 | 作成日時:2015年6月8日 23時