夜に住む嘘つきな兎*2*【神威】

きっと変わる ページ6

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「久しぶりに面白いものを見せてもらったよ。だけどこんなことしたって吉原は何も変わらないと思うよ」


遊女や、日輪さん達を挑発するような言い方。


「吉原に降りかかる闇は夜王だけじゃない。
俺たち春雨に、幕府中央暗部、闇は限りなく濃い」


神威の声が辺りに響く。

誰も反発する者はいない。


神威の言うとおり、
確かに闇はまだままだある…。


だけど……


「本当にこの吉原を変えられると思っているのかい？」


「____変えられるよ、きっと」

「あぁ。人が変わりゃ街も変わる」


思わず漏らした声に、銀さんも続く。


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みんな自由を手に入れるために戦った。

一つになれば夜兎の王を倒せるほど強いんだ。


きっと…大丈夫。


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「じゃあさっそく、
この第二の夜王と開戦と___」


何かを感じたのか、そこまで言って神威は私を抱えて飛び退く。


途端に屋根の瓦に穴が空いた。


「神威ぃーーーーーっ‼︎‼︎!!!!
お前の相手は私アル！！」


「ぉっ」


「神楽ちゃんっ!!」


腕を固定してあるようだが、他に怪我はなさそうだ。


「その捻じ曲がった根性、私が叩き直してやるネ！Aを離して私と勝負…「だめだって神楽ちゃんっ！その体じゃ無理だ！」


暴れる神楽ちゃんを押さえつけているのは新八くんだっ！

みんな、大怪我はしてないみたい。

良かった…。



「こいつは驚いた…まだ生きてたんだ」



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