将来なんて ページ20
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2人ならんで縁側に腰掛ける。
神楽ちゃんにしては珍しく静かだ。
「私…Aが、
春雨に行ってしまうと思ってたアル」
「銀ちゃんも新八くんも、そう思ってたみたいね」
私がそう言うと”だって、Aは神威が大好きネ”と神楽ちゃん。
「そもそも、神威が無理矢理連れて行かなかったことすら以外アルよ」
「ふふ、神楽ちゃんが思ってるより
神威は……優しいよ」
「あいつ、
Aの前では猫かぶってるだけネ!」
膝を抱えてふくれる神楽ちゃんが可愛らしい。
それに、私の心配をしてくれてるのがよく分かる。
緩む頬を抑えながら見ていると、
”あ、そーだ”と顔を上げた。
「Aと神威は、付き合ってるアルか?」
「……うん、まぁ。
たまに遊びに来るって言ってたし」
「ふーん。ま、お似合いヨ。
Aといたら…良い方に変わる気がするネ」
”将来Aは、私の姉貴アル!”
そう言って微笑む神楽ちゃんは
どこかスッキリした顔をしている気がした。
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日は暮れ、夜が辺りを包む時間。
あれからどれくらいの日が過ぎたのだろう。
一人しんみりと、
神楽の言葉を思い出していた。
将来……か。
どうなってるか、なんて
そんなの全然想像つかない。
けど………
コン コン
「会いにきたよ、A」
襖に映る影。
神威の隣にいられたら、
他には何も望まない。
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-END-
本編は終わりましたが、番外編が続きます!
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みんみ - すっげえおもしろかったっす!!これからも面白い作品を生み出してください!!!!!!!!!! (2017年1月3日 15時) (レス) id: 2dd5701760 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - 他のフラグありは見れるのに… (2016年7月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
サラ - そもそも夜の記憶という夢小説が見つからない見たい(;。;) (2016年7月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
モエ(プロフ) - Mさん» すみません、今は修正中です(°_°) (2015年7月2日 16時) (レス) id: cb41ecc13e (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 夜の記憶にロックかかってるんですけどどうすればいいのですか? (2015年7月2日 16時) (レス) id: e7739ec10e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月姫 x他1人 | 作成日時:2015年6月8日 23時