夜の始まり ページ17
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「Aが望むなら、
いつでも会いに来るよ」
「ふふ、ありがとう」
神威の答えにとてもホッとした。
「朝までここにいてもいい?」
「うん、いいよ」
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朝までってことは、明日春雨に戻るのかな。
少し寂しく思いながらも
寝る支度を整え寝室に向かった。
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「……私、ソファーで寝るね」
私が濡れた髪を乾かして戻ると、
神威がいつの間にか布団に寝転んでいた。
「なんで?一緒に寝ないの?」
「え、いや……」
だって一応…両想いなわけでしょ?
考えることも色々あるわけで…ねぇ。
「俺のこと好きなんでしょ?
なら、ここおいでよ」
そう言って笑顔で
自分の隣をポンポン叩いている神威。
結局逆らえず、
なるべく距離を置いて布団にはいった。
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隣から視線を感じるけど…
気づかない振りで背を向ける。
「ねぇ、A」
「…ん?」
それが気に食わなかったのか、
神威が痺れを切らして話しかけてくる。
「俺、明日の朝…
春雨に戻っちゃうんだよ?」
「うん……」
「一発、ヤろうよ」
「………」
なんともムードのない誘い方。
だけど神威らしいと言えば、
そうなのかもしれない。
私の返事を待たず、神威の腕が回る…。
こうして、私達の夜は始まった。
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みんみ - すっげえおもしろかったっす!!これからも面白い作品を生み出してください!!!!!!!!!! (2017年1月3日 15時) (レス) id: 2dd5701760 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - 他のフラグありは見れるのに… (2016年7月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
サラ - そもそも夜の記憶という夢小説が見つからない見たい(;。;) (2016年7月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
モエ(プロフ) - Mさん» すみません、今は修正中です(°_°) (2015年7月2日 16時) (レス) id: cb41ecc13e (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 夜の記憶にロックかかってるんですけどどうすればいいのですか? (2015年7月2日 16時) (レス) id: e7739ec10e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月姫 x他1人 | 作成日時:2015年6月8日 23時