夜の訪問者 ページ14
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沖田さんから衝撃の告白を受けて
数週間が過ぎた。
のんびりと家で過ごしていた夜、
私の待ち人は予兆もなく突然現れる。
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「神威……」
「返事、聞きに来たんだ」
日付を過ぎた頃、夜に住む兎はやって来た。
私は決意を胸に神威を招き入れる。
「あのさ、神威」
「ん?」
「なんで私が、強さにこだわらなくなったか……知ってる…?」
神威の表情を伺ってみると、
やっぱり覚えて無いみたいだ。
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「あのね、神威が私に言ってくれたんだよ。
”Aを守るために、強くなる”って…
もう忘れちゃったと思うけど、私嬉しかったの」
私の言葉に神威は、表情を変えた。
不思議に思って見つめていると、
ぽつりぽつりと…言葉を紡ぎ出す。
「そっか…そうだよ、思い出した。
ずっと忘れてたんだ…でも……
Aに言われて今、思い出せたよ、はっきりと……」
無理もないよ、神威は本物の夜兎なんだから。
今はもう夜兎の本能のままに生きてるんだ。
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「守るため…ねぇ。
それじゃあ、神楽やAと一緒じゃないか」
「…そうかも、しれない。
強さだけに気持ちが行き過ぎて、そればっかりに執着してるんだよ、きっと」
断言なんて出来ない。
でも、そうだと信じたい。
神楽と同じように、
神威を救えると信じたいんだ。
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みんみ - すっげえおもしろかったっす!!これからも面白い作品を生み出してください!!!!!!!!!! (2017年1月3日 15時) (レス) id: 2dd5701760 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - 他のフラグありは見れるのに… (2016年7月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
サラ - そもそも夜の記憶という夢小説が見つからない見たい(;。;) (2016年7月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
モエ(プロフ) - Mさん» すみません、今は修正中です(°_°) (2015年7月2日 16時) (レス) id: cb41ecc13e (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 夜の記憶にロックかかってるんですけどどうすればいいのですか? (2015年7月2日 16時) (レス) id: e7739ec10e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月姫 x他1人 | 作成日時:2015年6月8日 23時