秘めていた事 ページ12
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「ちょっと…沖田さん……?」
「好きなんでさァ、Aさん」
「………え、?」
耳を疑った。
だって誰にでもこんな感じでちょっかい出したり、いじるのが好きな人なのかと思ってたし。
全然…気付かなかった。
「あの……わたしっ…」
「言わなくて結構ですぜィ。
あんたが俺のこと見てないのは知ってます。
それに、Aさんが神威の事が好きだって事も。
だから、今だけは…
このままでいさせてくだせェ」
より一層、沖田さんの腕に力が篭る。
しばらく私は、
暗がりの中で抱きしめられていた。
沖田さんの気持ちに答えられないという
罪滅ぼしのつもりかもしれない。
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「それじゃあ…帰りやす。
これで最後にならないことを祈ってまさァ」
「沖田さん…ほんとに、ごめんなさい…」
なんだかその背中が
いつもと違って、とても小さく見えた。
「謝らないでくだせェ。
俺はAさんがかぶき町にいてくれれば、
それで十分です」
それだけ言って
沖田さんは家を出て行った。
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みんな、”俺と来い”とか”ここに残れ”とか
そんな無理強いはしなくて。
私が考えて考えて、
決めるしかないんだって思う。
自分がどうしたいのか…。
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みんみ - すっげえおもしろかったっす!!これからも面白い作品を生み出してください!!!!!!!!!! (2017年1月3日 15時) (レス) id: 2dd5701760 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - 他のフラグありは見れるのに… (2016年7月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
サラ - そもそも夜の記憶という夢小説が見つからない見たい(;。;) (2016年7月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
モエ(プロフ) - Mさん» すみません、今は修正中です(°_°) (2015年7月2日 16時) (レス) id: cb41ecc13e (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 夜の記憶にロックかかってるんですけどどうすればいいのですか? (2015年7月2日 16時) (レス) id: e7739ec10e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月姫 x他1人 | 作成日時:2015年6月8日 23時