*私の周りはSばかり*短編【銀魂】

甘える瞬間 #土方 ページ6

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『土方さんっ…』


「なんだ」


『いつまでこうしていればいいんですか？』


私の質問に土方さんは”俺が満足するまで”と答える。

今の状況はというと、
土方さんの部屋で土方さんの胡座の上に座らされ、密着している状態だ。

机の上に山積みになっている書類から
まだ仕事は途中だと推測できる。


「やっぱお前、抱き心地良いな」


そう言うとさらに腕がきつくまわされる。

土方さんに抱きしめられるのは安心して寝てしまいそうだ。


『土方さん…私、今日まだ仕事してませんよ』


屯所に出勤した途端副長に呼ばれ、
この状態。

雇われている身なので仕事はちゃんとしたい。


「今日は俺を癒すのが仕事だ。
これ、副長命令な」


『…はい』


土方さんにそう言われては逆らえない。

それに…
私にぎゅっとしがみ付く様にしている土方さんも新鮮で可愛い。

たまにこうやって甘えてくれるのはレアだしね。

1人笑って、自分もぎゅっと抱きしめた。


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「おーいトシー」


土方の部屋に近藤局長が尋ねてきた。

その後ろから、ダルそうな沖田もついてくる。


「うわ！おい、総悟！！
見てよこれ！なに？青春ですか！？」


中を見て騒ぐ近藤。

沖田も中を見てニヤリ。


「土方さんもやりますねィ」


「ふっ、まぁトシも気を許せる時間が必要だろう」


二人はニヤニヤ笑うと、そのまま去って行った。


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壁にもたれて眠る土方に、その腕の中で眠るA。

誰が見てもほほえましい姿だった。


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