*私の周りはSばかり*短編【銀魂】

＊ 銀時side ページ28

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『んっ……』


己の欲望のままに重なる唇。

時折漏れる甘い声。


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もし、明日の戦で俺が死んでしまったら…


もうこの声は聞けない。
この温もりに触れることはできない。


そう思うと俺は、
今までに感じたことのない恐怖に襲われる。


自分が死ぬことよりも、Aを一人でここに残してしまうことの方が怖い。


こいつは…泣き虫で、
怖がりで…だけど強がりで。


俺がいないと、ダメなんだ。



だから、

何が何でも死ぬわけにはいかない。


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どうして俺たちは戦っているのか。

何と戦っているのか。
行く先は霧のように何も見えない。


その暗闇の中で唯一見える俺の光、
Aだけは守りたい。


「A……」


『ん、…銀時っ』


何度もお互いを確かめるように名前を呼び、
触れ合い、身体を重ねる。


こんな悲しさが入り混じった抱き方しか出来ないのなら、

いっそのこと全て捨てたい。

Aと2人だけでどこか遠くへ行きたい。


何度そう思ったかわからない。


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それでも俺は、守るために戦う。


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もう夜明けだ。

快楽に飲み込まれ、やっと眠ったAを布団にそっと横たえ…


今日も俺は、戦場に旅立つ。


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＿＿どうか、俺たちに明日が来ますように。


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チョコさんリクエスト、銀さんで切甘でした!!


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満たされる #高杉→←＊

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