*私の周りはSばかり*短編【銀魂】

true or false #銀時 ページ20

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『ぜ、絶対嘘だ…』


「だから嘘じゃねぇっつてんだろ」


私が逃げ出さないようにしているのか、手首を顔の両側に固定され、

足は太ももの間に割り込み…

私を見下ろす。

先程まで、焦点の合っていなかった
気だるげなその瞳は今、真っ直ぐ私を見てる。


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信じたい、”私も”って言いたい。

でも……言えない。


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「いつまで意地はってるつもりだ？」


完全に追い込まれた私。


なぜこんな状況になっているのか。

それは今から数十分前＿＿＿。


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「おいおいAちゃーん。
もう行っちゃうのぉー？もちっと銀さんの側にいなさいよ」


『だから私明日も仕事なのっ。
家まで運んで上げただけでも感謝してよね？』


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先程まで”まだまだ余裕だ”と大口叩いてたくせに、私より先に酔い潰れた銀ちゃん。

仕方なく私が万事屋まで送り、
布団まで敷いてあげたらこのざまだ。


私を布団に引きずり込もうとする銀ちゃんに、そうされまいともがく私。

その攻防戦は
もうすぐ10分が経とうとしている。


「そんなツンツンしちゃってー。
お前俺のこと好きなくせにぃ」


さらっと…まるで”今日の晩御飯なに？”って聞く並にさらっと言われた。

酔ってふざけてるだけだとわかっていても、本当の事だけに顔が赤くなるのはしょうがない。


「あれぇ？やっぱ図星ぃ？
銀さんもA好き。ほら両想い。
ってことで一緒に寝ようぜー」


『っ///』


酔ってる銀ちゃんにいちいち赤くなる私、なんか悔しいっ。


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