6日目 ページ8
霞side
30人以上はいるであろう、手先共を二人で相手する。
私があいつらの中に走り、苦無&手裏剣で乱す。
そこをまた子ちゃんの早打ちで仕留めていく作戦だ。
しかし手先と言えども、あちらも手練、また子ちゃんも私も少しずつ切り傷が増えていく。
晋助はまだなの?!
来「…ハァ、ハァ、霞ねぇ、無事っスか?」
貴「…平気に決まってるでしょ?…傷は大したことない。切り傷だけだから。」
攘夷戦争を生き抜いたからか、体力には問題は無い。しかし、あぁは言ったものの敵陣に突っ込んでいるため、傷は多い。
また子ちゃんも傷は少ないが、息が乱れ、疲れが垣間見得る。
これでは敵にスキを見せてしまう…。
貴「…また子ちゃん、ここは少し私に任せて、晋助たちを連れてきて?」
来「で、でも!そんなことしたら、霞ねぇが!!」
貴「私は接近戦に特化してる!この状況なら私が残る方が最適でしょ?!」
また子ちゃんが口を開こうとしたその時…
?「誰を呼びに行くんだァ?」
?「その必要はないでござる、ここにいるんだから。」
来 貴「「…ッ?!晋助/様!!、万斉君/先輩!!」」
1振りで敵を沈めたのは、晋助と河上万斉だった。
貴「…全く、遅すぎるのよ、女の子に傷をつけるなんて、責任取りなさいよ?」
万「遅くなってすまないでござる。拙者たちも助太刀するでござるよ。」
そこからは形勢逆転。
手先の人数はどんどんと減っていき、残り数人となった時。
私たちの中では、頼もしい味方の登場で余裕が出来ていた。
いち早く異変に気づいたのは私だった。
血溜まりはあるのに、そこに人がいないのだ。
まずい!とあたりを見渡せば、そいつは晋助の後ろを取り、今にも刀を振り下ろすところであった。
貴「晋助!!!危ないっ!!!」
高「?!…ッ!」
ザシュッ!!
人の身体を切り裂く嫌な音が響く。
しかし、切られたのは晋助では無かった…
高「ッ!…おい!おい!!しっかりしろ!!
来島ッ!!!」
彼女の白い肌をつたう赤い雫…
私の一声で咄嗟に晋助を庇ったのだ。
貴「……晋助、また子ちゃんを連れてさっさと逃げろ。」
高「…霞?」
貴「早くしろ、また子ちゃんを殺したくなければな…。」
私の言葉に頷いた晋助はまた子ちゃんを姫抱きし、走り去って行った。
それを見届けた後の事は、私はあまり覚えていない。
ただ、そこにいるヤツらの返り血を浴びた。
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詠月(プロフ) - KAGUYAさん» やろやろ?!ハマってくだせぇ!!頑張るねー! (2017年8月18日 22時) (レス) id: 28c1bfa768 (このIDを非表示/違反報告)
KAGUYA - 高杉さんイケメン過ぎてヤバし!!!!!また子ちゃんが可愛いいいい!!!高また最高!!! (2017年8月18日 21時) (レス) id: dab75e8136 (このIDを非表示/違反報告)
詠月(プロフ) - 塩amずんだづっきーさん» そんなことないよwありがとう!頑張ります(*^^*) (2017年8月4日 18時) (レス) id: 28c1bfa768 (このIDを非表示/違反報告)
塩amずんだづっきー(プロフ) - 完成度高ぇなおいwこれからも楽しみにしてます (2017年8月4日 15時) (レス) id: ac0ad3f3e4 (このIDを非表示/違反報告)
詠月(プロフ) - 健威さん» 出来たよー?まだまだ続きますぜ!! (2017年8月3日 17時) (レス) id: 28c1bfa768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜 | 作成日時:2017年8月1日 16時