か む い の あ ん よ

物語9 ページ10

、


人とおりの仕事を終えて、
部屋に戻ろうとしたとき。


ふと、自室の前までくると
何やら中から低い声。

あきらかにAの声じゃない。


もし、Aがあの容姿で
こんな声だったら……


※神威回想中※



、




、




威「こわッッ!!」



頭の中を掻き消して
扉の向こうへ神経をとがらせる。


、





＿＿＿＿＿あの馬鹿はどこ行ったんだ、A。


「馬鹿？ばかじゃないよ、あほだよ。
いつからここで寝てたか分からないもん。」


＿＿＿＿＿そうか。


、





、


最悪だ。

この中に
俺の最大の敵が潜んでる。


あの色気ムンムン男
＿＿＿＿＿＿高杉晋助が。

、



ドンッッ!ガチャンッッ!

威「シンスケーー!!
なんで俺の部屋にいるんだヨ!」




椅子に座ってこっちを振り向くシンスケ。


その横のベッドに寝転がるA。

、


高「帰ってきたか馬鹿、あ、違う。
アホが。」



威「ねえ一回殺すヨ？」


高「まあ俺ァそろそろ行くわ。
またな、A。」


Aの頭をポンポン、と撫でて出ていくシンスケ。



、



俺んときみたいに抵抗しない。


威「危険人物発見。」

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