貴方と一緒に沈ませて ページ3
〜宮野志保〜
「っ起きて。起きてよお姉ちゃん…!!」
「お姉ちゃんのばかぁ！どうして…目を覚ましてくれないの…！」
「ふ、ぅっ。ぐすっ…。うぅっ…」
私は姉の居るこの病室に来てはいつも同じようなことを言って、子供の様に泣きわめく。とめようと思っても、私の涙は留まる事を知らない。お姉ちゃんは私の唯一だから、貴方が居ないと意味が無いのよ。そんな幸せそうな顔をして眠らないで…！私の居るここに起きて、戻ってきて。お願いよ。
お姉ちゃんは泣くことは悪いことではないと言っていた。私は人の気持ちを考えることができるから泣けるのだと。違う、違うのよ。私は自分とお姉ちゃんのことでしか泣けない。自分勝手な感情で泣いてるのよ。
私があのとき、諸星大―――赤井秀一には関わらないでと。優しいお姉ちゃんの事だからそう言えばきっと止まってくれた。何よりも私を大事にしてくれていたから。でも、私はお姉ちゃんの優しさを見ていたかったから、危険だと解っていても止めなかった。私は最低だ。
「全部、終わったのよ…」
「組織の残党一人だって残していない。組織の為に、私の為に、…赤井さんの為に命を懸ける必要なんてないのよ…！」
「どうして…」
お姉ちゃん、貴方一人だけで沈んでしまったの？貴方の居ない世界なんて生きる意味が無いよ…!!貴方が居ないと私の世界はモノクロのままなのよ。助けてくれるんでしょう？私の世界は工藤くんや吉田さんたちが入ってきたけど、私の世界の三分の二くらいはまだお姉ちゃんでいっぱいなのよ？
こんな世界に居るくらいなら、貴方と一緒に沈んでしまいたかったわ。
「お姉ちゃん、大好きよ」
「また来るわ…。次は起きててくれたら嬉しいわ」
私は帰るときにはいつも自分が言われたら吐き出してしまいそうな、少し甘い言葉をかけて帰る。お姉ちゃんが世界に絶望するなんて事、決してあっちゃいけないから。
私が放り出した言葉は誰にも拾われることなく、空気を少し震わせた。
Please make them sink with you.
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ゆっきー(プロフ) - 喉いたいー。 (2017年6月4日 16時) (
レス) id: f7c0b29069 (このIDを非表示/違反報告)
弧芭空 - 寝ろや(笑)たしかに走らされたらやばかったかも (2017年5月28日 9時) (レス) id: 7440005314 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 眠い、続きが思いつかん…。 (2017年5月28日 1時) (レス) id: f7c0b29069 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 今日は走らされんくてマジよかったー。旅行明けの体にはちとキツいですわ。 (2017年5月26日 18時) (レス) id: f7c0b29069 (このIDを非表示/違反報告)
弧芭空 - 「ねじれそう」？って難しい言葉使うなっっ！明日朝練いかんよな？？ (2017年5月25日 22時) (レス) id: f3e37caef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきー | 作成日時：2017年4月16日 1時
