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Ep.7 -賢王と槍兵の対面- ページ13

※夢主の台詞前に「貴」と置くのは
辞めにします。
分かりにくかったら言って下さい。



「ふん…やはり、アサシンの真似事では駄目か。
流石は"神殺しの槍兵"と言ったところだな。」

Aの槍を前に突き出されても
微塵も焦る様子は無く、
静かな目でその槍を見据え
寧ろ何処か愉快そうにそう彼は言い放った。

未だにフードは深く被っており、
顔を伺うことは出来ない。

Aは彼が言い放ったその言葉を聞き、
一瞬驚いた顔をしてから
紺色の目を光らせてにやりと笑った。

『へぇ…?
そこまで分かっときながら
のこのこと俺の前に出てくるとはなぁ?
見上げた度胸じゃねぇか。』

そう挑発的にAが言い放った。
勿論、槍は下げないままで。

しかも、その言い分から察するにAは、
目の前にいるフードの人物が
"半神半人"である事には
既に気付いているらしい。


そう聞くと彼はふん、と鼻で笑った。

「不埒者が…。
我は貴様に話があるだけなのだがな。」

そう彼は言いながら
フードの下に隠れた赤眼を
Aの方に向ける。

まだ顔全てが見えた訳では無いが
彼の赤眼が蛇のように妖しく煌めいたのは、
Aからも分かるくらいであった。

その迫力に
Aは怯むわけでもなく
ただ笑みを深めた。

『じゃあ、ちょいとアンタに少しだけ
"質問"をさせて貰おうか。
なぁに…そう難しい事を聞く訳じゃねぇ。

ただ、その回答によっては問答無用で__、』


アンタを殺す。


そう言い放ったAの目は笑ってはおらず
Aの本気さが伺えた。

それを聞いた彼は
口元を歪ませて笑みを作る。

「ふん…良いだろう。
貴様のその知略さと愚かさに免じて
この我に質問する自由を赦す。

…何だ、申してみよ。」

そう言うと、
彼はふぅ、と息を吐きながら
近場の壁に寄りかかった。

どうやら逃げる気は無いようだ。
きちんとAの質問に答える気らしい。

其れを知っていても
Aが槍を下げる気配は無い。


Aは笑い顔を引っ込め
真剣な面持ちでこう彼に問うた。


『_____お前は、神にひれ伏す者か。


それとも…


_______神に、仇なす者か。』



見つめ合う二人の間を

乾いた風が通り過ぎた。

Ep.8 -疑いから生まれた談笑-→←Ep.6 -雇われ槍兵と王の遭遇-



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ヨル(プロフ) - もなかさん» 感想有難うございます〜!頑張りますね! (2020年4月23日 1時) (レス) id: a8e58dbd43 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - すごいおもしろいです!!!更新頑張ってください!! (2020年4月22日 15時) (レス) id: ba3cbcb107 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - ディアさん» 有難うございます〜!頑張りますね!(*^^*) (2020年4月16日 12時) (レス) id: a8e58dbd43 (このIDを非表示/違反報告)
ディア - めちゃめちゃ面白いです!お話の続き楽しみにしてます!更新頑張って下さい!^ - ^ (2020年4月12日 22時) (レス) id: f4badc1d91 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 柚夜─YUYA─さん» 感想有難うございます!面白いと言って頂けて嬉しいです〜!更新頑張りますね! (2020年4月9日 23時) (レス) id: a8e58dbd43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蜜柑飴 | 作成日時:2020年1月26日 20時

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