八十六訓 ページ38
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現在深夜二時
昨日の昼頃送られてきたメールを再度見る
『武器密輸から攘夷浪士との違法取引…か。』
ミツバさんの旦那さんの蔵場当馬さんが仕切る
″転海屋″は武器の密輸やら違法取引を行う組織だった
今思えばジミー君は
あのとき銀時にそれを伝えたのだろう
『……ミツバさん大丈夫とかな、』
昨日の夜に銀時から
ミツバさんの容態が急変したことを聞いた
すぐ駆けつけたがもう集中治療室に居て
入れることは出来なかった
一応医師免許を見せて中に入ることが
できるか聞いたが勿論ダメだった
それに今はこの場所を離れられない
現在うちが居るのは港近く
″星屋″に頼まれて港近くの防犯カメラをハッキング
そして周りに隠しカメラをつけた
『おー、やっとるやっとる。』
全て見られていると知らずに
取り引きをする転海屋と攘夷浪士
真選組がここに来るまでに
こちらも
インカムのスイッチを入れる
『《……ブツはあったと?》』
「《全然ねーんだけど。
アレなきゃ俺も仕事出来ねぇのにー》」
『《ふざけんではよしてくれん?
こっちだって仕事がかかっとるとやし。
そいに友達が病院で危なかとやっけんな。
真選組が全員来たりしたら……》』
「《ふざけてねーよ!どした?》」
パソコンの画面に映る人物を見て思わず言葉を失う
『《………真選組の副長が居る。一人けど。
時間がない。はよして。》』
「《まじで?おーけーおーけー
あと三分待ってよ。》」
『《……はいはい。》』
再度画面を見ると一人攘夷浪士と戦う土方さんが居る
こちらとしては有難いが個人的には複雑だ
「《おっ、あったぞー!》」
『《見つけたとやったらさっさと逃げて。
こっちも大変なんよ。
あ、隠しカメラの回収もよろしく。》』
「《ホント人使い荒い上に冷てぇなぁー
りょーかい。》」
イラッときたが無視だ無視
そいにうちもここから離れんばやし
土方さんは一人で来たつもりだろうが
どーせあの人達のことだ
ジミー君が近藤さんにでも伝えて
全員で乗り込んで来るだろう
さっさと逃げてうちも病院へ向かおう
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作者名:睡眠足りない布団好き女子 | 作成日時:2021年2月7日 21時