【銀魂】元攘夷志士司令官は幕府専属医師-弐- (ページ34)

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八十二訓ページ34

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皆が静かになったところでスっと襖が開く

「みなさん、何のお構いもなく

申しわけございません。

私貿易業を営んでおります。

「転海屋」蔵場当馬と申します。」

『ジミーくん誰あの人？』ｺｿｯ

「ミツバさんの旦那さんになるお人ですよ。」ｺｿｯ

んー、この人どっかで……

「今回はウチのミツバがご迷惑おかけしました。

もしかして皆さんその制服は…真選組の方ですか？

ならばミツバの弟さんのご友人…」

「友達なんかじゃねーですよ。」

『あ、沖田くん。』

蔵場さんの話を遮ったのは廊下から現れた沖田くん

他の人には目もくれず

土方さんの目の前まで行き立ち止まる

「土方さんじゃありやせんか。

こんな所でお会いするたァ奇遇だなァ。

どのツラさげて姉上に会いにこれたんでィ。」

沖田くんが土方さんを見る目は

いつも以上に冷たかった

ジミーくんが弁解しようとするが

土方さんが顔面を蹴って

そのまま引きずって帰って行った

『……あの、今日ここに泊まることは出来ますか？』

「はい、構いませんよ。

もしかしてあなたが

ミツバを診て下さった医者ですか？」

『ええ、まあ。

ご容態の方は後ほどお伝えします。』

ありがとうございます。と言って

蔵場さんは仕事がまだ残っているらしく

自室に戻って行った

『……銀時と沖田くんはどーすっと？』

「俺ァ姉上が心配なんでここに泊まりまさァ。」

すると銀時が「えっ！」と驚いた顔をした

『？なんしたと？』

「……俺も泊まるわ。」

『は？』

てっきり銀時は帰るもんかと思っとったとけど…

すると沖田くんが銀時に近づく

「いや、旦那は帰って貰って大丈夫ですぜィ。

姉上の心配してくれるのはありがたいですけど

俺やAさんが居るんで大丈夫ですぜィ。

あ、それともAさんの心配ですかィ？」

そう言ってニヤニヤする沖田くん

さっきまでのシリアス顔はどーしたとさ

てか、うちの心配？

『なんのしんぱ』

「はぁ！？ンな訳ねーし！？

だ、誰がこんな奴の心配するかよっ！！」

いや、それはそれでクソだな

「じゃあ旦那は帰るってことで良いですかィ？

ね、Aさん？」

『え？あ、うん。別に良かけど…』

「…………。」

何か言いたそうにしながらも銀時は帰って行った

なんやったとやろ…？

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万事屋にて

「あ″ー、不安すぎる……！！

総一郎君なんもしねーよな……！？」

「銀ちゃんうるさい！！」