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八十一訓 ページ33





『……とりあえずは落ち着いた、かな、』


「ごめんなさいね、」


『大丈夫だよ。少し寝とき。』


「ええ、ありがとう。」



寝息を立て始めたミツバさんを見て少しホッとする


吸入器は予想通りミツバさんの荷物の中にあった


今日も偶に咳き込んでいる所を見たから

元々喘息持ちなのだろう



さっきはホッとしたと言ったが

正直言うと自体は深刻だ


ミツバさんの身体は聞いていたより酷く、

正直言うと…………あまり長くない、かもしれない



自分の作った薬を処方しても良いのだが

彼女の身体がその薬に耐えられるのかが分からない


これは明日から入院生活だろう



この屋敷のお手伝いさんに診てもらうよう頼んで

自分は隣の部屋に居る役立たずの男共の所に向かう



『……なん呑気に煎餅食いよっと?

蹴られたい?殴られたい?どっちか選べ。』


「ンなもんどっちも嫌」

『どっちもね。おーけーおーけ。そこになおれ。』


「人の話聞いてた!?」


『大声出さんでよ。ミツバさん今寝とるとぞ。』


「誰のせいだと思ってんだよ!!」(小声)



銀時と言い合っていればジミーくんが話しかけてくる



「旦那と九条先生はなんでミツバさんと?」


「……なりゆき。」


『ジミーくんはなんでアフロなん?』


「なりゆきです。」


『どがんなりゆき?』



どうやったらそがん頭アフロになるとさ



「……そちらさんは

なりゆきってカンジじゃなさそーだな。


ツラ見ただけで倒れちまうたァ

よっぽどの事あったんじゃねーの おたくら?」


「てめーにゃ関係ねェ。」



ミツバさんが言っていた″あの人″とは

土方さんの事なんだろう



土方さんは分からないが

少なくともあの様子だとミツバさんは……




「すいませーん、

男と女の関係に首つっ込むなんざ野暮ですた〜」


「ダメですよ旦那〜

ああ見えて、副長純粋(ウブ)なんだから〜」



銀時とジミーくんが茶化すせいで土方さんは激怒

鼻くそをほじる銀時を斬ろうとする


まぁ今のは銀時達が悪い



だが、

















『土方さん。』


「あ?ンだ…」


『隣で病人が寝てるんです。

静かにしとってもらっても良いですか?』



「…………あ、はい。」








_______________



「えっ、九条先生恐っ!

副長黙らせちゃいましたよ!?」(小声)


「鬼ババアだな。」(小声)



『聞こえとっけんねー?』


「「えっ。」」

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作者名:睡眠足りない布団好き女子 | 作成日時:2021年2月7日 21時

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