六十六訓 ページ18
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『…………何してるんですか。』
「俺は止めようとしてるからな。」
目の前にはサングラスをかけて
ライフルを構えるおっさん(松平)と
ゴリラ(近藤さん)と沖田くん
そしてタバコを片手にうちの質問に答えてくれた
クソ野郎(土方さん)
現在うちは遊園地に居る
なんでかって?
おっさん(松平)に呼び出されたからだよ
まぁ、その本人はライフルでどこか狙っているけど
『あの、なんでうち呼び出されたんですか?』
「お、来たな。
おめェ今からあの男を惚れさせてこい。」
『は?なんば言いよっとさ。バカなん?』
「上司に対して敬語外れてんぞ。」
土方さんに横から何か言われるが無視無視
つまりこのクソジジイは
急に呼び出して置いて何の説明もなしに
どこぞの知らない男を惚れさせてこい、
と言っているのだ
ンなもん絶対嫌やわ!!
大体今来たばっかりでその男も誰かすら分からない
てか、なんでライフル構えてるかも分からない
『あの、ちなみにその男って誰ですか、』
「ほら、そこに居る
金髪でガングロのチャラチャラした男でさァ」
沖田くんが指さした先を見る
『………あれ、なんか見たことあるとけど……』
よく目を擦って見る
『…………あ、栗子ちゃんの彼氏。』
「九条君知ってるのかい!?」
『え、あ、まぁ…
栗子ちゃんに写真見せて貰いましたし…』
すると松平さんがこっちを向く
「なぁんでその時に止めなかったんだ…!!」
『だって栗子ちゃん楽しそうやったし。』
「おめェが止めなかったせいで
今日栗子はデートに行ったんだぞ!!」
なるほど
つまりコイツらは今日栗子ちゃんのデートを
妨害しに来たという事か
まぁ状況は理解出来た
まぁ、松平さんの言い分も分からなくはない
うちも流石にあの見た目はなぁって思ったし
けど本人が楽しそうにしとっとに
他の人が止めに入るのはおせっかいっていうか…
「とにかくおめェ行ってこい!」
『えっ、いや、行かな』
「間違ってもAさんが惚れた
なんてことは辞めてくだせェよ。」
『大丈夫。それはないけん。』
サングラス三人に助けを求めるのは無駄だと分かった
沖田くんなんて全然違うとこ心配しとるし
かと言って、土方さんに助けの視線を送るも
目を合わせてくれない
あとで食中毒にしてやる
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作者名:睡眠足りない布団好き女子 | 作成日時:2021年2月7日 21時