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七十二訓 雪祭り篇 ページ24




「今年の冬は異常気象だがなんだかしらないがねェ、

とんでもない大雪に見舞われちまって

江戸の街もどこを見ても真っ白さ。


ついでに街ゆく連中どいつもこいつも

青白いシケたツラして歩いてやがる。


情けない話じゃないかィ。




雨が降れば行水!

槍が降ればバンブーダンス!!


どんな時も楽しむ余裕を忘れないのが

江戸っ子の心意気ってもんだィ!!


つーことで…………

















第一回 チキチキかぶき町雪祭り開催決定ぃぃぃぃ!!」




『うちにしては上出来やな。』


今回はお登勢さん主催のかぶき町雪祭り


開催理由は今の通りだ


参加方法は雪で何か作品を作ること



ちなみにうちが作ったのは約十メートル程ある龍だ


これ優勝賞金もゲットしたっちゃないと?



『そういや、銀時達なん作ったとかな。』



かぶき町の祭りだし、

多分妙ちゃん達も何か出しているんだろう



『んー、あ!新八くーん!』


「え?あ、Aさん!」



どうやら新八君一人のようで

あと二人の様子は見えない



『万事屋はなん作ったと?』


「えっ、えーっと、ま、まぁ見れば分かりますよ。」



妙に歯切れの悪い新八君


そがんまずかとば作ったとかな…








「あ、これです……」



横を振り向くと



『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲やん。

完成度高けーなオイ。』


「あんたも知ってんのかい!!」


『確かあれだよ。

三千年前の戦争で魔人とか女神が

使ったっていう幻の大砲だった気がする。』


「別のアニメパクってんじゃねェ!!」



相変わらず新八君のツッコミはキレがあるなぁ。

としみじみ思っていれば

見覚えのある二人が近づいてくる



『あ、銀時と神楽ちゃん。』


「よォ、おめェも参加してたのか。」


「A姐!A姐は何作ったあるカ?」


『ん?うちはこれ。』




そう言って自分の作品の所まで案内する



「凄いですね!これ優勝もあるんじゃないですか?」


「何言ってんだ新八!

俺らが作ったネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲の方が

良いに決まってんだろ!」


「あれで優勝とか絶対無理だからな!!」



ギャーギャー言い合っている二人を

神楽ちゃんと見ていれば

別の人の声が聞こえてきた




「オイオイ何 オメーらも来てたの?」


「あっ 長谷川さん!」

七十三訓→←七十一訓 デート尾行篇-終



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作者名:睡眠足りない布団好き女子 | 作成日時:2021年2月7日 21時

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