【銀魂】元攘夷志士司令官は幕府専属医師

一訓 ページ2

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午前9時



『どこ、ここ』



迷った。




今日から新しい職場で働くことになっとるとけど



その職場がどこにあるのかが分からない。



雇い主からは地図が送られてきた



が、



全く意味がなかった。



だってうち地図読めんけん。



『一生こがんことしとる訳にもいかんし…………、』




「おい、何してんだ」



後ろか声をかけられ振り向くと、


黒の制服に身を包んだV字前髪さんがいた。



あの前髪あげたらV字にはげてたりするのかな？



V字ハゲじゃん。



『今道に迷ってて………、V字ハゲさん。』



「誰がV字ハゲだ！

お前さっきからこの辺で彷徨いてる奴だろ！

何隠してんだ！？」



『いや、隠すも何も……

うちは道に迷っとるって言っとんやん。


あ、こことけどさ、道分かる？』




「勝手に話進めてんじゃねェ！

たくっ、どこだよ」




キレながらも道案内はしてくれるらしい。



見た目に反して良い人じゃん。



「…………ん？お前、ホントに何モンだ？


″江戸城″に何の用だ」




急に敵意剥き出しになったV字さん。




『用って仕事けど』



「は？仕事？」



『うん、今日からなんよね。


デカいけんすぐ見つけられるって思っとったとけど、

方向音痴にはムリっぽくてね〜』



「…………すぐにバレる嘘はよせ。

話は屯所でじっくり聞いてやる」



ガシャン



え



自分の手には手錠が付けられている。




『ちょちょちょちょっと!! な、なにこれ！？』




「9時8分……………………江戸城侵入未遂で逮捕」



『絶対今考えたやろ!!

てか、侵入って言い方やめて!!

ちゃんと仕事で行くとけど！？』



「うるせぇ。罪人は大人しくしてろ。

そこのパトカーまで行くぞ」



『うちホントに仕事で行くとって!! 信じてよ!!』



何言っても聞いてくれないV字ハゲ。





あとで絶対訴えてやる……………………!!

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